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業界動向 2019.11.18

まずは“他人に見られないスマホ”? レノボがARデバイスの試作品発表

レノボは北京で開催した自社イベントTech Worldにて、ARヘッドセットのプロトタイプを披露しました。プライバシー保護が可能なモニターの役目を持ち、ビジネスパーソンによる移動中の利用を想定していると言います。

バーチャルモニターを意図

デバイスの正式な呼称は「レノボARコンセプトグラス(Lenovo AR Concept Glasses)」。小型でなめらかな形状をしています。ケーブルでPCに接続して使用するため、ヘッドセット側にはSoCやバッテリーを搭載していません。

レノボの説明によれば、ARグラスはモニターの複数利用と同じ効果があるとのこと。なおかつPC画面と異なりユーザー自身にしか見えないため、プライバシー保護に有用です。電車内のような公共の場で利用する際、周囲の人からモニターを見られる心配がありません。

今後新たな機能も搭載?

レノボは”ARグラス”と称していますが、実際に同社がARデバイス開発を目指しているのかは、はっきりしていません。ただしこのバーチャルモニターとしての用途は「今後すぐに登場する新たなARグラスの、特長の一つに過ぎない」と明言。デバイスの機能充実を狙っていることをうかがわせています。

メディアRoad to VRは、このデバイスが3つのセンサーや、nreal社のNrealLightにも類似したレンズ形状に特徴づけられると説明しています。しかし原稿執筆時点でレノボは一切スペックを公表しておらず、詳細は不明です。

レノボは5月、法人向け分野を対象とした新型ARグラス「ThinkReality A6」を発表しました。また既存のモバイルARヘッドセット「Mirage(ミラージュ)」については、新タイトル「MARVEL Dimension of Heroes」を発表しています。

(参考)Road to VR
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