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活用事例 2020.02.21

バーチャルツアーで文化財の魅力伝える、京都文化博物館を3Dスキャン

国の重要文化財とされている京都文化博物館の別館が、2019年の秋に開催された「辰野金吾没後百年 文博界隈の近代建築と地域事業展」にて、VRコンテンツとして展示されました。来場者にバーチャルツアーとして公開され、文化財の魅力を伝える新たな展示手法として展示が行われました。

本プロジェクトには、ライカジオシステムズ株式会社、株式会社エリジオン、株式会社神戸清光、および京都土地家屋調査士会が参画。

ライカジオシステムズが小型3Dレーザースキャナー「Leica BLK360」を使い、京都文化博物館の別館の外観、別館内側のホール、屋根裏までを計測。1回の計測は3分から5分程度、今回はBLK360を含む4台のスキャナーを稼働させ、ほぼ1日で計測を完了したとのことです。取得した点群データは、エリジオンが点群処理ソフト「InfiPoints」で加工し、VRで閲覧するためのデータを作成しました。

VRコンテンツはバーチャルツアーとして気軽に体験できるように、ルートに沿って自動移動するものとして開発されています。展示会では、別館の内部を見回せるもの、正面から入り屋根裏から屋根を支える木組みを見ることができるもの、屋根から入る光の通り道を体験できるものという3種類のルートを体験できるコンテンツとして展示されました。

京都文化博物館の学芸員である村野正景氏は「魅力的な一般展示と効率的な文化財研究の両面から、今後も積極的に3D計測やVR技術を取り入れていきたいと考えています」とコメントしています。

(参考)ライカジオシステムズ株式会社 、株式会社エリジオン


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