KPMGコンサルティング株式会社は、マイクロソフトが提供するMRデバイス「HoloLens」を使用した製造業向けのアドバイザリーサービス「Microsoft HoloLens導入支援サービス」の提供を開始しました。
同社は、製造現場における作業効率と品質の向上の実現を目指すため、HoloLensを活用しての支援を行うとのこと。
HoloLensは、装着することで現実世界に映像を重ね、その映像を本当に存在するかのように手で操作することなどが可能です。たとえば、会議室でHoloLensを使用した場合、目の前の会議卓上に新製品の3D映像を映し出すことができ、映し出された製品を会議卓上で自在に回転させることでさまざまな角度からの検証が可能になります。
また、HoloLensはワイヤレスのホログラフィックコンピュータであり、屋内に限らず製造現場など様々な場面での活用が可能です。
「Microsoft HoloLens 導入支援サービス」の概要
「Microsoft HoloLens 導入支援サービス」では、クラウドサービスのMicrosoft Azureと連携させることで、企業における情報活用改革を目指すとのこと。
企業の製造現場と本社など、異なる複数拠点でHoloLensを装着した意思決定者がクラウド環境で繋がることで、現場で起きている課題をリアルタイムに共有でき、迅速な意思決定を行うことが可能になります。
また、製造現場の組み立て工程において、作業者が装着したHoloLensに製品の設計情報や部品情報などを表示するなどして、作業の品質向上なども期待できます。さらに、HoloLens向けに開発された専用アプリをカスタマイズすることにより、製造現場ごとに異なるニーズに対応可能とのこと。
「Microsoft HoloLens 導入支援サービス」の特徴
同社によると、本サービスの特徴は下記などとのこと。
・距離を超えたリアルタイムコラボレーション
・情報分析による情報活用の高度化
・直感的・迅速・高精度な意思決定の実現
なおKPMGコンサルティング社と日本マイクロソフトは、以前からビジネスデータ解析、Cognitive Serviceなどの分野で協力してきました。
同社では現在、具体的な適用例として製造現場における不具合の記録、調査、分析に活用するプロトタイプを開発し、国内製造業企業とともに製造現場における検証を進めています。