中国の映像配信企業iQIYI(アイチーイー)は、シリーズBラウンドにおける数億元(※1億元は約16億円)の資金調達を発表しました。この資金は、全額が同社傘下でVR事業を担うiQIYI Intelligentに向けたものです。
iQIYIの調達金額は「2020年に中国のVR産業で行われた資金調達の中で、単独では最大」となる見通し。VR技術の研究開発や製品開発、VRコンテンツのエコシステムへの継続的な投資を進めます。
2016年から一体型ヘッドセット開発
iQIYIは百度(バイドゥ)の子会社で、主に中国国内でNetflixに類似した動画配信サービスを行っています。iQIYI Intelligentは、独立したiQIYIの社内ベンチャー。2016年からVRデバイスの開発を開始し、これまで4K解像度の一体型VRヘッドセット「Qiyu 2S」や「iQUT 2Pro」をリリースしました。
2020年11月に中国で行われた「独身の日」にちなむセールでは、新規顧客の取り込みを目的とした大規模セールを実施。ECサイト「JD.com」での一体型VRヘッドセット売上ランキングで、数量・金額ともにトップに立ちました。
次世代デバイスも発表予定
「今回の資金調達ラウンド後も、中国の新たなVRエンターテインメントエコシステムの先駆者・リーダーである、という当社の戦略的な目標を変えません」とiQIYI IntelligentのCEO、Xiong Wen氏は説明しています。
iQIYI2021年1月にはQiyu VR Technology Launch Conferenceの開催を予定。次世代ヘッドセット「Qiyu 3」の公式発表等を行う予定です。
(参考)PR Newswire