映画「スター・ウォーズ」の世界では、ドロイド「R2-D2」らが3DCGの映像を投影し、相手へのメッセージを伝えてくれます。iOSのARプラットフォーム「ARKit」の登場当初、この映画の世界をテーマにしたメッセージアプリのデモが発表されたこともあります。
高度な顔認識を実現するiPhone XのTrueDepthカメラ機能を使い、実際に3DCGのメッセージを表示するアプリがApp Storeに登場しました。
ユーザーの顔の3DCG映像を送信
「HoloBack」は、TrueDepthカメラ機能を用い、ユーザーの顔といった3Dホログラム映像を簡単に作れるアプリです。
ARKitの機能で顔を周囲に投影したり、他のユーザーに送ることも可能です。送信されたユーザーも、アプリを使って顔の3DCGを見られます。
質には課題だが、手軽さが魅力
残念ながら、3DCGは「スター・ウォーズ」の世界ほど鮮明ではありません。またマイクロソフトのMRデバイスHoloLensを使用し、遠隔地にいる人がまるで同じ空間にいるように投影する「HoloPortation」と比較しても、完成度が高いとは言い難いものです。
しかしiPhone Xがあれば手軽に使えるアプリということで、一般ユーザーがARを楽しむには良いきっかけとなりそうです。
Mogura VR編集部でさっそくこのアプリを試したところ、以下の流れで簡単に試すことができました。
1.アプリを起動し、録画ボタンをワンタップで録画(3Dモデルを記録)
2.録画をタップして終わり、そのままスマホを動かして空間情報を取得
3.3Dモデルを出したい場所でタップすると記録された3Dモデルを設置。モデルの動きは繰り返し再生
リアルタイムに他のユーザーと話すことができたりするとさらに面白くなりそうです。
ARKitを活用したiOSアプリは増えていますが、TrueDepthカメラ機能を用いたものはまだ少ない状態です。しかしこの機能がiPhone Xのみに搭載されている事情を考えると、致し方ないと言えるでしょう。
今後のスマートフォンでTrueDepthカメラ機能の搭載が進めば、「HoloBack」のようなARアプリも増えてくると期待されます。
アプリ概要
名称 |
「HoloBack」 |
対応OS |
iOS11.1以降 |
対応言語 |
英語 |
価格 |
無料 |
ダウンロード |
(参考)Next Reality