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テック 2018.08.08

空間に顔が浮かぶ iPhone Xで顔の3DCGを記録

映画「スター・ウォーズ」の世界では、ドロイド「R2-D2」らが3DCGの映像を投影し、相手へのメッセージを伝えてくれます。iOSのARプラットフォーム「ARKit」の登場当初、この映画の世界をテーマにしたメッセージアプリのデモが発表されたこともあります。

高度な顔認識を実現するiPhone XのTrueDepthカメラ機能を使い、実際に3DCGのメッセージを表示するアプリがApp Storeに登場しました。

ユーザーの顔の3DCG映像を送信

「HoloBack」は、TrueDepthカメラ機能を用い、ユーザーの顔といった3Dホログラム映像を簡単に作れるアプリです。

ARKitの機能で顔を周囲に投影したり、他のユーザーに送ることも可能です。送信されたユーザーも、アプリを使って顔の3DCGを見られます。

質には課題だが、手軽さが魅力

残念ながら、3DCGは「スター・ウォーズ」の世界ほど鮮明ではありません。またマイクロソフトのMRデバイスHoloLensを使用し、遠隔地にいる人がまるで同じ空間にいるように投影する「HoloPortation」と比較しても、完成度が高いとは言い難いものです。

しかしiPhone Xがあれば手軽に使えるアプリということで、一般ユーザーがARを楽しむには良いきっかけとなりそうです。

Mogura VR編集部でさっそくこのアプリを試したところ、以下の流れで簡単に試すことができました。

1.アプリを起動し、録画ボタンをワンタップで録画(3Dモデルを記録)
2.録画をタップして終わり、そのままスマホを動かして空間情報を取得
3.3Dモデルを出したい場所でタップすると記録された3Dモデルを設置。モデルの動きは繰り返し再生

リアルタイムに他のユーザーと話すことができたりするとさらに面白くなりそうです。

ARKitを活用したiOSアプリは増えていますが、TrueDepthカメラ機能を用いたものはまだ少ない状態です。しかしこの機能がiPhone Xのみに搭載されている事情を考えると、致し方ないと言えるでしょう。

今後のスマートフォンでTrueDepthカメラ機能の搭載が進めば、「HoloBack」のようなARアプリも増えてくると期待されます。

アプリ概要

名称

「HoloBack」

対応OS

iOS11.1以降

対応言語

英語

価格

無料

ダウンロード

App Storeより

(参考)Next Reality


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