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活用事例 2018.03.09

2,500人が同時接続、インテルが大規模なVR環境制作を支援

これまでのVR体験は、個人や少人数向けのコンテンツがメインでした。一方、インテル(Intel)が支援する新プロジェクトでは、今後は大人数で同時にVRを体験できるコンテンツが増えていくことに期待が高まっています。

インテルはクラウドの問題に対するソフトウェア・ソリューション『Intel Arena Project(インテル・アリーナ・プロジェクト)』のデモ版を公開しました。『Intel Arena Project』は、同社とVR/AR企業のThe Glimpse Groupが提携し制作しています。

大規模な人数で集まれるVR環境

その名前から連想されるように、『Intel Arena Project』のデモ版では、大きなバスケットボールスタジオに2,500人のファンが集まり、スタジオに着席しているユーザーの大部分はそれぞれ個別にレンダリングされています。

このデモの公開により、大規模なユーザー数でもVR体験を個別にレンダリングできることが証明されました。また開発者独自の大規模なVRシーンを構築できるよう、今回共同制作されたソフトウェアとプロセス・ドキュメンテーションは公開される予定です。

The Glimpse Groupとは

『Intel Arena Project』の共同開発を行ったThe Glimpse Groupは、VR/ARのソフトウェアとサービスを提供する、複数のスタートアップから構成されている企業です。VR/AR業界の企業家を育成するというミッションを掲げ、ニューヨークを拠点に活動しています。

同社はゲームエンジンの開発・提供で知られるUnreal Engine主催のイベントで、ワークフローツールキットの新機能『Datasmith』を紹介するデモも手がけています。この機能は『Intel Arena Project』でも使用されています。

開発者独自でVR環境の構築も

今回のデモ版の公開はインテル社製ハードウェア(プロセッサIntel core i9とOptaneメモリ)のプロモーションの一部となっていますが、The Glimpse Groupは、デモ版とソフトウェアとともにホワイトペーパーの公開も予定しています。これにより、開発者が独自のVRプロジェクトで大規模な環境を構築することが可能になることが期待されています。

(参考)EngadgetThe Glimpse Group(Facebook)


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