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活用事例 2021.06.15

ベテラン医の執刀をVRでライブ中継 手術トレーニングに活用

医療分野、とりわけ手術のトレーニングは、VRの利用が進んでいる分野の1つです。米国のスタートアップImmersive Tech(Immertec)は、VRライブ中継で手術を学ぶソリューションを提供します。

VRで執刀に立会う、学習効果増&コスト減

米国では、今後10年間で大幅な手術執刀医の不足に悩まされるとのデータが出ています。また新型コロナウィルスの影響で、研修医らが直接手術のトレーニングに参加することも困難になってきています。

Immertecが提供するMedopticは、実際に手術現場に行かず、VRで執刀を学ぶツールです。トップレベルの医師が講師となり、手術の様子を3Dテレカンファレンスでライブ中継。参加者はVRヘッドセットを装着し、バーチャル空間で立ち会います。現実に手術室にいるような再現性で体験でき、リアルタイムで質問を行うことも可能です。

同社によれば、動画を視聴する従来の形式に比べてより学習効果を高める効果があります。ヘッドセットを装着することで集中力が上がり、さらに目に入る情報を2Dから3Dへ変換する手間の無いことが理由です。

利用料は医療機関でなく、医療機器メーカーがサブスクリプション形式で支払う形を取っています。また立会のための移動コストを削減することができます。

Immertecは2021年末までに、現在18のライブストリーミングを100へと増強、米国全土の医療機関へ拡大する計画です。

広がるVRトレーニング

VRを用いた手術トレーニング企業は、こちらの記事でも取り上げています。

(参考)AXIOS


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