ロンドンを拠点とするスタートアップImmerseは、企業向けのVRプラットフォームVirtual Enterprise Platform(VEP)をリリースしました。新型コロナウィルスの流行で遠隔での研修が注目を集める中、既存の社内システムに統合可能なオープンプラットフォームを提供。VR教育の導入を促します。
既存システムやコンテンツを利用可
VEPは、エンタープライズ向けのVRプラットフォームです。その特長は、オープンなプラットフォームという点。企業の既存システムに統合し、セキュリティ対策を講じた上でシームレスに従業員へコンテンツを提供できます。コンテンツとしては、主にVRトレーニングを想定しています。
また対応するハードウェアには特に指定がなく、Oculus Questのような一体型ヘッドセットから、HTC ViveのようなPC向けヘッドセットまでカバーするとしています。
Unityベースのコンテンツであれば、既存のものでも同プラットフォームを利用することが可能です。ソフトウェア開発キットが提供されているため、自社でオリジナルVRコンテンツを作成することもできます。
DHL、GEグループも採用
Immerseは6年間かけプラットフォーム開発を行っており、ユーザーには石油大手のシェル、物流のDHL、GEヘルスケア等が名を連ねています。
共同創業者でありCOOのJustin Parry氏は、「VRは非常に強力な教育ツールです。当社は、可能な限り多くの企業にこのツールを提供したいと考えています。特に現在は、効果的なリモート教育に用いる技術がとても重視されており、企業は労働弾力性を高める方法を探っています」と、プラットフォームの意義を話しました。
(参考)PRNewsWire、Immerse