ゲームをプレイしている様子を映した「ゲーム実況動画」が多くの動画投稿サイトに投稿されています。今年に入り、一般向けにVRHMDが発売されてからは、VRゲームの実況動画も多く投稿されています。VRは没入している時の思わぬ興奮の声やホラーなどプレイする時の緊張感など通常のゲーム実況よりもさらに「生々しい」反応は実況に向きです。
今回は、「PSVR」で実況動画を録画、投稿する方法を紹介します。
PSVRの実況に必要な機材
PSVRで実況動画を撮影するに当たって最低限用意しなければならないものは
・PlayStation4
・PlayStation Camera
・PSVR一式
・DUALSHOCK 4コントローラー
のみ。
つまりPSVRで遊ぶための一式があれば、マイクやキャプチャボード等の追加機材は不要で録画をすることができます。
標準機能のみで録画できる
PlayStation 4には、標準で録画機能が搭載されていて、PSVRでもその機能を利用することができます。PlayStation 4用のコントローラーDUALSHOCK4の左側にあるSHAREボタンを2回素早く押すことで録画が開始され、最大連続60分間の動画を撮影することができます。
また、SHAREボタンを長押しすると、SHAREメニューが開き、そこから録画の設定ができます。最大録画時間やSHAREボタンが押された時の動作などを設定できるので、自分の環境に合った設定をしてください。
設定が完了し、録画したい画面になったらSHAREボタンを2回押して録画スタートです。PSVRにはマイクが内蔵されているので、別途マイクなどを用意する必要はありません。
録画を止める際は、SHAREボタン2回押しで止めることができます。
録画した映像はPlayStation 4内に保存されているので、PlayStation 4から直接動画投稿サイトにアップロードすることもできますし、USB接続のストレージにコピーして、PCから編集、投稿することも可能です。
生放送も
また、同じ要領で生放送をすることも可能です。ゲーム中にSHAREボタンを長押し、メニューから「ゲームプレイをブロードキャストする」を選択するだけで配信できます。
また、生放送の細かい設定は、SHAREメニュー内の「ブロードキャスト設定」からできます。
生放送をするときもPCなどは必要なく、PlayStation 4とPSVRがあれば気軽に配信が可能になっています。
PSVRで実況するときの注意点
PS4の標準機能を使い、PSVRの実況は非常に簡単に実況できます。しかし注意しなければいけない点が色々とあります。
PSVR向けゲームには対応していないソフトがチラホラ
ゲームタイトルによっては録画不可のソフトがあります。ゲームの説明等には書かれていませんので、いざ撮ろうとすると、エラーメッセージが表示されることも。また、タイトル画面が録画可能でも、ゲームプレイ画面が録画不可の場合もあります。タイトル画面からプレイ中まで続けて録画をしている場合、途中で録画がきれてしまっていたり、録画そのものがされていないこともあります。
また、PS4のメニュー画面は実況対象外なのでゲーム起動前から実況をスタートしたい場合や対応していないソフトを回避したい場合、また自分がプレイしている様子をカメラ等で撮影してリアルタイム合成したい場合は、キャプチャボードなどを使ってPC画面にPS4の画面をミラーリングする方法での実況方法をオススメします。
編集部で録画を試みたものの録画できなかったソフトの例 『Star Wars バトルフロント ローグ・ワン: Xウイング VRミッション』
https://www.youtube.com/watch?v=-R1kOWgBxW4
※動画は公開期間が終了し、現在は削除されています。
マイクはPSVRのマイクしか使えない
実況に使用するマイクはPSVRの内臓マイクしか使えません。このマイクは体験者の声を非常にクリアに録音できる点は評価できます。逆に言うとほかのマイクからの録音が設定できなくなるため、別のマイクを使用したい場合、複数人で録音をしたい場合等は別途キャプチャボードなどを使用する必要があります。
体験者の隣でもう1名が座って2名で撮影した例、設定でマイク感度を上げ、体験者はやや声量を下げつつ、隣に座っている人はやや大きめの声で話しています。
実況中に頭が揺れないように注意する
こちらは実況中のややテクニカルな話になります。VRで実況されるのは体験者の見ている視界とのもの。きょろきょろと周りを見回すときはいいのですが、いきなりものすごい速さで視界がブンブンと動いたり、上下左右に微動して揺れてしまうと視聴者の気分が悪くなってしまうことも。極力、頭を固定し、振り向くときも動きはシャープにすると快適な実況動画になります。
手軽な反面、完璧ではない部分もありますが、特殊な外部機器・ツールいらずで録画・投稿ができる点はVRの実況のハードルを下げています。PSVRをお持ちの方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。