建設やソフトウェアソリューションを提供する米Bentley Systemsは、マイクロソフトのMR(Mixed Reality/複合現実)デバイス「HoloLens 2」を使用する建設プロジェクト向けアプリ「SYNCHRO XR」を公開しました。HoloLens 2を使用し、ジェスチャーによって3Dモデルを直感的に操作しながら建設工程を計画・可視化することができます。
建設プロジェクトをMR(複合現実)で可視化、管理に役立てる
Bentley SystemsはマイクロソフトのMixed Realityパートナーとして認定を受けており、建設業者やエンジニアなどに設計、建設、運用のためのソフトウェアソリューションを提供する企業です。今回発表された「SYNCHRO XR」では、マイクロソフトのクラウドサービス「Azure」を基盤としたBentley Systems社のデータ環境を用いて、建設プロジェクトのデジタルデータをHoloLens 2で可視化します。
Bentley Systems社は「建設管理者やプロジェクトのスケジュール管理者、オーナーオペレータなどのプロジェクト関係者が、このアプリを通して計画作業や建設の進捗、現場の潜在的リスク、安全要件の詳細を把握できる」としています。
また、Royal BAM Groupのデジタル建設担当ディレクターであるMenno de Jonge氏は「現在、建設現場でSYNCHROとHoloLens 2の複合現実ソリューションを利用して、ロッテルダム市の大規模な美術館プロジェクトを進めている」とコメントしました。
産業利用にフォーカスするHoloLens
産業・ビジネスでのHoloLensを用いた作業効率化は様々な例が知られており、直近で発表された「HoloLens 2」に対応したものも既にいくつか発表されています。
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