株式会社日立製作所と株式会社日立ビルシステムは、昇降機の保全に関わるエンジニア向けにVR教育システムを開発、運用を開始しました。本システムにより、VRによる労災の疑似体感(安全体感教育)や作業研修・教育などを実施します。
日立は2018年1月より、中国内でVR教育システムの運用を行っています。今回は国内向けにシステムを開発し、2019年4月より亀有総合センターにて運用を開始しました。
VRで労災体感、分解整備の学習も
このVR教育システムでは、昇降路内への転落といった労働災害の疑似体感(安全体感教育)、エレベーターの保全作業の基本動作である「かご上への乗降方法」、最重要作業の一つである「ブレーキ分解整備作業」の学習などができます。
今後は教育メニュー・コンテンツの拡充、ならびに多言語化によるグローバル展開を順次計画しており、昇降機事業全体でのデジタル技術の活用を推進するとのこと。さらに「保全現場での作業支援や、顧客への提案活動などへのVR/AR活用も検討する」としています。