Home » 高校の“マンガ学科”の授業にメタバースを活用 HIKKYが熊本県高森町と包括連携協定


活用事例 2025.03.20

高校の“マンガ学科”の授業にメタバースを活用 HIKKYが熊本県高森町と包括連携協定

株式会社HIKKYと熊本県高森町は2025年3月14日、メタバースを活用した地域創生に関する包括連携協定を締結しました。この協定では、HIKKYが独自開発したWebメタバース開発サービス「Vket Cloud」を提供し、高森高等学校のマンガ学科・グローカル科の教育プログラムを中心に、高森町の教育・文化振興および地域活性化を推進を目指します。

熊本県高森町にある高森高等学校は、公立高校では全国初となる「マンガ学科」を新設し、全国から漫画家やエンタメ業界を目指す生徒を受け入れています。

今回の協定締結は、日本が世界に誇るマンガ文化の将来を担う人材育成において、グローバルに発信できる舞台として「メタバース」に着目したことがきっかけとなったとのこと。

本協定での具体的な取り組みとして、HIKKYと株式会社シュタインズは、高森高等学校の生徒に向けてメタバースに関する教育プログラムを提供します。プログラムは大きく2部構成になっており、前半ではシュタインズによるメタバース理解促進ワークショップを通じて知識を深め、後半ではHIKKYが開発したWebメタバース開発エンジン「Vket Cloud」を活用して、実際にメタバース空間や作品を制作します。

制作過程では、HIKKY社員によるワークショップの開催や生徒からの相談対応など、発想や制作をサポートする取り組みも行われる予定です。また、制作された作品を披露する学校関係者・保護者向けの発表会も計画されています。このプログラムを通じて、高森高等学校の生徒たちは最新のメタバースについて学び、自身の作品を通して高森町の魅力を発信する機会を得ることができます。

高森町の草村大成町長は「熊本県立高森高校は全国初のマンガ学科設置を契機に、漫画家を志す全国の小中学生からの注目を集める学校になりました。高森高校生がメタバースの技術を学び、自らの学校の魅力を自らが次世代へ発信することで、将来に亘り、持続可能な高森高校と近い将来のエンターテインメント業界を担う人材育成に繋げて参ります」とコメントしています。

今回の取り組みの他にも、「地域×教育とメタバース」を組み合わせる動きは近年活発となっています。京都府城陽市は、NTT西日本らとともに不登校児向け学習を支援。茨城県は「いばらきeスポーツ産業創造プロジェクト」において、株式会社モンドリアンとフォートナイトを活用したゲーム制作講座を開催しています。

株式会社HIKKYは「Creative Revolution」をミッションに掲げる日本のVR企業です。同社はメタバースイベント「バーチャルマーケット」や、バーチャルマーケットを現実世界で体験できるリアルメタバースイベント「Vket Real」を主催しています。また、Webメタバース開発サービス「Vket Cloud」の開発・提供も手掛けています。

(参考)プレスリリース


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード