2019年7月29日、Googleは同社が開発中の新型スマートフォン「Pixel4」にレーダーベースのモーション認識センサー「Soliレーダー」が搭載されることを発表しました。同センサーを活用しすることでディスプレイに触れなくても画面操作を行える機能「Motion Sense」が搭載されます。
https://www.youtube.com/watch?v=KnRbXWojW7c
Soliレーダーについて
「Soliレーダー」は、Googleの研究プロジェクト「Project Soli」から誕生した技術です。同プロジェクトは2015年に始動し、以降物体認識技術やレーダーセンサの省電力化といった様々な開発の進捗情報が報じられてきました。2018年末には、アメリカの連邦通信委員会(FCC)からの認可が報じられ、実用化が近いと注目が集まっていました。
楽曲のスキップなどが可能
「Motion Sense」機能では、音楽再生中の楽曲スキップやアラームのスヌーズ、通話の切断などが行えます。将来的には機能拡張も予定されています。
Googleによれば、「Motion Sense」機能は、一部の国でのみ利用可能になるとのこと。これは米国の事例のように、各国での認可に関する問題が関連しているものと推測されます。2019年7月31日現在、「Motion Sense」機能が利用できる国のリストなどは公開されていません。
VR/ARへの親和性
「Soliレーダー」と「Motion Sense」機能は、VR/ARへの親和性も高い技術です。レーダーチップのサイズは非常に小型で、トラッキングの精度も非常に高い(指先の動きまで検知)からです。
同技術に関するGoogleの将来的な展望は明らかになっていませんが、今後の発表に注目が集まるところです。
(参考)Google公式ブログ