3Dアバターを手掛ける米国のGeniesは、シリーズBラウンドで6,500万ドル(約71億円)の資金調達を行いました。NFT(Non-Fungible Token)ブームも後ろ盾に、アバターやグッズの取引市場を作り上げていきます。
著名人のアバターや3Dグッズを売買
Geniesは2017年創業で、AIを活用した3Dアバター制作を行っています。一般ユーザー向けにアバター作成アプリ(ベータ版)を提供しますが、メインは著名人と提携した事業。セレブらのアバターを作成、関連する3Dグッズを売買するプラットフォームと合わせて提供するという内容です。これまで、ジャスティン・ビーバーやショーン・メンデスといった著名人とコラボレーションを行ってきました。
アバターの身に着けるファッショングッズ等の売買プラットフォームには、ブロックチェーン技術を利用します。Geniesは、今回の出資者でもあるDapper Labsと提携。著名人のアバターやアバターグッズをNFTとして取引させます。
出資には募集枠超える申込
この他にも出資者には、仮想通貨に通じるCoinbase Venturesが名を連ねています。Genies社CEOのAkash Nigam氏によれば、新型コロナウィルスの影響でデジタル空間の利用が加速したとのこと。NFTへの注目も高まり、資金調達時には「募集枠の6~8倍」の申込があったと言います。
ただしGenies自身は、自社がNFTスタートアップであるとは定義しておらず、あくまでもアバター企業として活動しています。
同社によると今後数か月内、早ければ今夏にも暗号通貨をベースとしたデジタルグッズの取引市場をオープンするということです。
Geniesのこれまでの動向についてはこちらの記事で紹介しています。
(参考)TechCrunch