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開発 2019.11.11

Gear VR向けアプリの開発サポートが終了、時代はスマホVRから一体型へ

2019年11月7日、Oculusは、スマートフォン向けVRヘッドセット「Gear VR」向けアプリ開発のサポート終了を発表しました。最新のSDK以降は、Gear VRアプリの開発はサポートされなくなります。

なお、この更新により、Gear VRの開発者向けサポートがすべて終了するわけではなく、またGear VRユーザーはこれまで通りデバイスを使用できます。

新規アップデートは対応せず

Gear VRは韓国サムスンとOculusが共同開発した、スマホを使用するタイプのVRデバイス。ハイエンド機であるサムスンのGalaxyシリーズにのみ対応していましたが、2019年8月、Galaxyシリーズの次世代スマートフォン「Galaxy Note 10」がGear VRに対応しないことが明らかになり、存続が危ぶまれていました。

発表によれば、Unity/Unreal Engine開発向けのOculus SDK Suite 1.42及びOculusネイティブのMobile SDK 1.27.0.以降は、Gear VR向けのアプリ開発に対応しないとのこと。開発者向けサポートがすべて終了するわけではなく、Gear VRユーザーはこれまで通りデバイスの使用を継続できます。

なお、OculusのCTOであるジョン・カーマック氏は、同年9月のOculus Connect 6にてソフトウェアサポートの終息をほのめかしていました。今後さらに対応が変わる可能性は残されています。

開発者向けQ&A;

以下、Oculusが掲載した開発者向けQ&A;を紹介します。

Q:現在開発中のGear VR向けアプリはどうなるのか?
A:Oculus Mobile SDK 1.26.0またはOculus SDK Suite 1.41以前を使っている場合は、特に影響がありません。

Q:Oculus Go向けのアプリをリリースした場合、Gear VRユーザーも使えるのか?
A:Oculus Mobile SDK 1.26.0またはOculus SDK Suite 1.41以前を使っている場合は、Gear VRでも動作します。しかしそれ以降の場合は、Oculus Goのストアでしか扱われません。

Q:リリース済みのGear VR向けアプリ・ゲームはどうなるのか?
A:Gear VR向けゲーム、アプリのサポートは継続します。ユーザーはダウンロードやプレイが可能です。

Q:UE4で開発したGear VR向けアプリについて、UE4からアップデートした場合でもアプリの動作は変わらないか?
A:Oculus Mobile SDK 1.26.0及びOculus SDK Suite 1.41を、引き続き下記のリンク先からダウンロードできます。

Unreal Engine 4 Integration – 1.41
Unreal Engine 4 – 1.41 Github Repo
Unity Integration – 1.41

スマホVRから一体型VRやPC向けへ

Oculusは一体型ヘッドセットやPC向けVRが成長分野だとし、今後も注力すると表明。VR技術の将来に対しては、明るい見方を示しています。

(参考)Oculus


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