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業界動向 2020.06.26

メガネそのものなスマートグラス「Focals」開発元 グーグル親会社が買収か

多くの企業が参入と撤退を繰り返すスマートデバイス市場。ここにまた1つ大きなニュースが出てきました。グーグルの親会社Alphabetが、スマートグラス「Focals 2.0」を手掛けるカナダのスタートアップNorthを買収する、というものです。

まるでメガネのスマートグラス

「Focals」は通常のメガネそのものなデザインが特長のスマートグラスです。レンズ部分にはプロジェクターが内蔵されている網膜投影型のデバイスです。スマートフォンに届いた通知、天気や時間のチェックなどが行えます。また配車サービスであるUberを使用したり、アマゾンのAIアシスタントAlexaと接続することも可能です。

Northは2019年末に最新モデル「Focals 2.0」を発表、継続的に事業を展開していました。

デバイス売れず経営難?

しかし本情報の出どころによれば、Focalsの売行きは芳しくありませんでした。メディアThe Globe and Mailの報道によると、買収総額は約1億8,000万ドル(約192億円)。North社は赤字が続き、資金繰りに窮していたということです。

一方買収側のグーグルは、2017年に発表した「Glass Enterprise Edition」をようやく2年後にリリース。2020年6月現在は、「Glass Enterprise Edition 2」を開発者や法人向けに販売しています。工場や倉庫、医療機関などでの現場作業をアシストするウェアラブルデバイスです。

今回の買収は、グーグルやNorthの公式発表ではありません。事実であるとしても、グーグルがデバイス事業を拡大するのか、特許や技術の取得を目指しているのか、その意図は不明です。

(参考)SlashGear


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