10月29日、フィンランド国防軍のイノベーション部門とVarjoは、対ドローン訓練での協力を発表しました。両者はバーチャルな訓練ソリューションを共同で試験・開発します。協力に向けた準備は、2026年2月から進められていました。
協力の背景には、ドローンによる脅威があり、ウクライナでの戦争では、FPVの小型ドローンや徘徊型兵器が常に問題となっています。戦場の兵士は、ドローンがもたらす影響を理解しておく必要があるため訓練には、現実に近く、繰り返し実施でき、すぐに使える仕組みが求められています(※FPV:First Person View、一人称視点の略)。
今回の取り組みでは、Varjoが国防軍の旅団レベルの部隊と連携します。訓練に使うのは、MRヘッドセット「Varjo XR-4 Series」です。同機は、5インチのFPVドローンへの対処訓練を現実的な距離から行えるだけの鮮明な映像を備えています。
VarjoのCEOであるティモ・トイッカネン氏は、ドローンの脅威を現代の戦場における重大な課題の一つと位置づけ、訓練も変化に追いつく必要があると指摘しました。国防軍との協力によって、訓練を運用上のニーズに合わせて改善できるとのこと。フィンランドの技術がこの分野の最前線に立つことを誇りに思うとコメントしています。
国防軍イノベーション部門長のヴィレ・クパリネン少佐は、バーチャルな技術を使えば、実際の資源を消費せずにドローンの脅威に備えた訓練を現実的かつ繰り返し行えると指摘。少佐は、今回のパイロットがフィンランド軍の訓練でバーチャルな訓練をさらに活用するうえで、貴重な知見になると話しています。

