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業界動向 2019.03.22

エピックゲームズ、開発者支援プログラムを拡充 総額1億ドルに


ゲーム制作エンジン「Unreal Engine 4(UE4)」を提供するエピックゲームズはGDC 2019にて、2015年から継続しているゲーム開発者向け資金援助を加速すると発表しました。「MegaGrants」と名付けられたこのプログラムでは、過去最大となる総額1億ドルの資金提供を行います。

2015年から資金提供

エピックゲームズは、開発者の支援を目的として2015年2月から資金援助プログラム「Unreal Dev Grants」を行っています。

そして今回、バトルロイヤルゲーム「Fortnite」で得られた潤沢な資産を原資として新たに「MegaGrants」を開始します。総提供資金額は1億ドル。スタート段階のデベロッパーから選考を行います。プロジェクトはUnreal Engineを利用することが条件です。

応募カテゴリー例

以下、エピックゲームズが挙げる応募カテゴリーの例です。Unreal Engine 4を使ったVRやARのコンテンツ開発も対象となります。

ゲームデベロッパー

あらゆる規模のUE4デベロッパーチームが応募可能です。既存または開発中のゲームをUE4に移植する目的での応募も認められています。

メディア & エンターテイメント

UE4を用いた映画、放送、ロケーションベースのエンターテイメントを手がける個人やチームが対象です。

エンタープライズ

UE4を、建築、製造業、製品設計、広告等の非ゲーム分野に活用するチームや個人が応募可能です。

教育

UEを用いた研究、カリキュラム、大学のプログラム等向けに、学生や教育者が応募することができます。またUEを授業に導入する学校も対象です。

IPは応募者に帰属、応募期限なし

1チームあたりの資金提供額は5,000ドル~50万ドル。選出された場合も、「IPはグラント受領者に帰属し続け、コンテンツのリリースは自由に行える」と明確に規定されています。またプログラムの実施期間について、「応募作品の評価と資金提供は順次行われる。資金残高のある限り継続され、明確な応募期限は設けていない」と幅を持たせているのも特長です。

このような特性を活かし、小規模なスタートアップやインディーデベロッパーがプロジェクトを進めるのを支援します。そして良質なコンテンツを増やし、産業全体の成長を後押しします。

エピックゲームズCEOのTim Sweeney氏は発表の中で、「MegaGrantsを通じて、当社はUnreal Engineの開発者コミュニティに再投資しています。そして、コンテンツ、ツール、知識のオープンソース化加速に取り組んでいきます」と述べています。

MegaGrantsの詳細はこちらのウェブサイトから。FAQも公開されています。

(参考)Road to VR
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