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業界動向 2021.04.06

VR体験施設企業と米大手通信が提携、VR教育アプリ開発へ

VRスタートアップDreamscape Immersiveは、米通信大手のVerizon(ベライゾン)とのパートナーシップ締結を発表しました。Verizonの5G通信技術を活用し、VR教育アプリケーションの開発を進めます。

VR体験施設から教育に進出

Dreamscape Immersiveは2016年に創業し、体験型VRコンテンツの開発や施設運営を行ってきました。スティーブン・スピルバーグ氏や21世紀Fox、IMAX、ワーナー・ブラザーズの出資を受け、世界4か所でVR体験施設を運営しています。2020年にはアリゾナ州立大学と提携し、VRを使ったオンライン授業開発にも進出しています。

学校教育と専門職トレーニング

今回のパートナーシップの目的は、5G通信とMEC(Mobile Edge Computing。端末に近いところにあるサーバーでデータ処理を行い、データの高速転送を実現する技術)を活用した、VRアプリケーションの開発です。

VerizonとDreamscape Learn(前述のDreamscape・アリゾナ州立大学間のパートナーシップ)で協同し、教育用アプリケーションを開発します。様々なレベル、環境にある学習者に向けて、全く新しい教育へのアプローチを提供するということです。

またこのような授業に加え、両社はアバターを用いたバーチャルトレーニングやシミュレーションも開発。政府機関や専門職に向けた、教育コンテンツを作り出すとしています。Verizonの5G技術とDreamscapeのアバタープラットフォーム、トラッキング、編集技術を活用し、鮮明で生き生きとしたVR体験を実現します。

株式取得し出資も

プロジェクトの加速のため、両社はイノベーションラボを開設し、5GとMECで実現するVR教育アプリケーション開発を進めます。またVerizonはDreamscapeの公式5Gイノベーションパートナーとして、傘下のベンチャーキャピタルを通じてDreamscapeの株式を取得。エンターテインメント、教育、行政の分野を横断し、出資者かつパートナーとなります。

(参考)VentureBeatVerizon


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