1月27日、凸版印刷は、360度のパノラマVR映像をアプリやホームページなどでツアー形式のコンテンツとして簡単に公開できる、クラウド型CMS(Contents Management Service)の提供を開始しました。
また、サービスの提供に先立ち、VRコンテンツプラットフォームの開発を手掛ける株式会社アジェンシア(以下アジェンシア)が開発した、360度パノラマVR映像用CMS『dougaVR(ドウガブイアール)』の日本国内における独占販売契約を、2016年12月に締結しました。
サービス概要
今回、凸版印刷が開始したクラウド型CMSは、全天球カメラやスマートフォンなどで撮影した360度映像、パノラマ映像を、専用サイトの管理画面からアップロードし、そのURLをアプリやホームページに組み込むことで、専門的な知識や設備がなくても簡単にコンテンツを公開できるものです。
パノラマVR映像と撮影場所の平面マップをアップロードし、マップ上の任意の場所に複数のパノラマVR映像を配置すれば、ツアー形式のコンテンツにすることも可能です。
本格販売に先立ち、株式会社NTTドコモ東海支社が撮影した、名古屋市東山動植物園の360度パノラマ映像を、2017年1月27日から5月末日までの期間、『dougaVR』ホームページにて活用例として公開しています。
サービスが目指すもの
凸版印刷は今回の取組の理由として、リサーチ会社のTrendforceは、エンターテインメントや観光分野において、VRを活用したビジネスが活性化し、その市場規模は2020年までに約8兆円に拡大するとの予測を挙げています。全天球カメラの普及により、360度パノラマ映像の撮影が身近なものとなり、その映像を用いて簡単にVRコンテンツの制作が可能になりましたが、そのコンテンツをアプリやホームページなどで公開するには特別な知識や設備が必要なため、その負荷を軽減する仕組みが求められています。
クラウド型CMSの価格
初期費用: 無料
月額利用料: 3万円(定額制、1アカウントで2GBまで利用可能)
凸版印刷は同サービスをメーカーや住宅業界、自治体などに向け拡販、2020年に関連受注含め約10億円の売上を目指すとのこと。
(参考)
ニュースリリース