1月3日、ARグラス向けのディスプレイ開発を行うDigiLensは、ARグラス「ARGO」を発表しました。産業従事者が屋内外を問わず快適に使用できるARグラスとして、同社の高いディスプレイ技術をアピールしています。なお本記事執筆時点では、価格等の詳細は明らかにされていません。
ARグラス向けディスプレイ最先端技術を持つ企業
DigiLensは2003年に創業。ARグラス向けに、独自のプラスチック製ウェーブガイドディスプレイ開発を進めています。2021年7月には三菱ケミカル株式会社とのパートナーシップを強化、同年8月には、ARグラスのディスプレイ解像度を2倍に引き上げる技術「T-REx」を発表しました。
ディスプレイにこだわりを見せるARデバイス
DigiLensが発表した「ARGO」は、産業従事者向け一体型ARデバイスです。クリスタル導波路を搭載、グラスに表示されるディスプレイ面積を小さくし、外部から表示内容が見えてしまう「光漏れ」を最小限にするよう設計されています。屋内外で使用可能な明るさ調整機能も備えており、同社は「より使いやすく、社会的に受け入れられる製品に仕上がっている」としています。
また、48メガピクセルの高解像度カメラや複数のマイクも付属。様々な体勢で使用できるよう設計されており、音声と視線認識による操作も可能とのこと。搭載チップはクアルコムの「Snapdragon XR2」を採用し、DigiLens開発の「DigiOS」と常時接続も可能です。
本発表に際し、同社CEOであるChris Pickett氏は「『ARGO』は、ウェアラブルコンピューティングの未来そのものです。私たちは、市場が求め、待ち望んでいたデバイスを発売することができ、誇りに思っています。（中略）『ARGO』は人々が単なるバーチャルな世界ではない現実の世界でつながり、協働を可能とします。あらゆる分野で生産性の向上を実現し、人々の生活を向上させるでしょう」と語りました。
（参考）DigiLens、VentureBeat
