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投資 2019.12.19

写真1枚からわずか20秒、3Dアバター制作企業が490万ドル調達

ポルトガルのスタートアップDidimoは、ベンチャーキャピタル等から490万ドル(約5.3億円)超の資金調達を行いました。「1枚の写真から、本人そっくりな3Dアバターを作製する」プラットフォームの開発を進めます。

1枚の写真から3Dアバター生成

Didimoが手掛けるのは、高画質な人間のデジタルモデル作製技術です。1枚の写真から、極めて本人に近い3D画像を作製できると謳っています。同社によれば、人物の写真をスマートフォンでアップロードまたはスキャンするだけで、あらゆる角度からアニメーションで確認できる3Dキャラクターに変換可能です。その所要時間はわずか20秒。同社はこのデジタルモデルを、社名と同じ”Didimo(ギリシャ語で「双子」の意味)”と呼んでいます。

同社は2016年にポルトガルで創業し、2019年12月現在22名が所属しています。これまで製品のパイロットプログラムでは、ソニー、Amazon等と協業してきました。

今回の資金調達により、シードラウンドでの累計調達額は800万ドル(約8.7億円)超に上ります。資金の用途について、Didimoは「製品開発の技術チームを増員し、新たな戦略的パートナーを通じて(サービスの)商用化と拡大を継続する」としています。

デジタルと現実世界の壁を取り除く

CEOのVeronica Orvalho氏は、インターネットの発達でコミュニケーションの機会が増えたものの、その繋がりは人間らしさを欠くことも多いと指摘します。そして「当社のミッションは、Didimoのプラットフォームで物理的な世界とデジタル世界の壁を取り除くことです。人々が、この溝を乗り越えることを手助けします。我々はすべての人に、自分が一番よく知っている、つまり自分自身のイメージを元にした技術を使ってもらいたいと考えています」と声明で述べました。

本人にそっくりなアバター、デジタルヒューマン技術については、下記の記事でも紹介しています。

(参考)Road to VR
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