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業界動向 2019.09.17

5億ドル超を集めたARデバイス企業DAQRIが閉鎖へ

ロサンゼルスに拠点を置くARヘッドセット開発企業DAQRIが閉鎖を発表しました。製品やサービスは9月末で終了します。

資産売却手続き中

DAQRIはメールを通じて閉鎖を通知。「(DAQRIの)産業向けウェラブルデバイス事業を終了し会社をたたむ」ために資産売却を行っているとしています。通知文によれば、2019年9月末をもって同社のスマートグラス及びクラウドソリューションは終息するということです。

大手企業と経堂開発、大型資金調達も

DAQRIはエンタープライズ分野での使用を想定したデバイスDAQRI Smart Glassesを手がけています。2017年後半に約5,000ドルで発売され、生産現場や野外での活動、メンテナンスや修理、建築など幅広いユースケースに対応してきました。デバイス開発は複数のパートナー企業と提携して進め、Dell、オラクル、IBM、Autodesk、シーメンス、Emersonなどとの共同でエンタープライズ用のソフトウェアも開発しています。

また様々なデータをAR表示可能なバイザー型ディスプレイを搭載したヘルメット「DAQRI Smart Helmet」を開発。さらに2010年に2億7,500万ドル(約297億円)、2017年には2億6,000万ドル(約281億円)と、資金調達も順調でした。

メディアTechCrunchは同社の前従業員や「企業(DAQRI)に近い関係筋」の話として、DAQRIが本社を閉鎖し、従業員の大半を解雇したと報じています。

デバイスメーカーの破産続く

スマートデバイスを手掛ける企業が増える一方淘汰も進んでおり、2018年後半だけでもOsterhout Design Group(ODG)やMetaが破産に追い込まれています。

(参考)Road to VR
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