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業界動向 2020.02.14

Acerの新型MRヘッドセット「ConceptD OJO」開発中止へ

Acerは、同社の新型Windows Mixed Reality(以下Windows MR)ヘッドセット「ConceptD OJO」の開発中止を発表しました。

「ConceptD OJO」はAcerが2019年に発売したMRヘッドセット「OJO 500」の後継モデル。4K(4320×2160)のディスプレイ解像度、オープンイヤー型オーディオの実装などが発表されていましたが、2019年4月から続報が途絶えていました。

今回の「ConceptD OJO」の“キャンセル”の情報は、米メディアRoad to VRが報じました。同メディアによれば、Acerからの説明は「我々はConceptD OJOの開発、生産を中止することを決定しました」という短いもので、詳細の解説はなかったとのこと。

Road to VRの考察

Road to VRは「ConceptD OJO」が開発中止に至った理由を、“あくまで推論である”と前置きしつつ、以下のように考察しています。

同メディアが考える第1の可能性は「AcerがマイクロソフトのWindows MRヘッドセットに対する姿勢に危機感を感じた」というものです。現在のマイクロソフトは、同分野に対してあまり注力はしていません。Road to VRはこの姿勢がAcerに影響した可能性があると説明しています。

一方で「Acer自体が、MR(VR)開発の優先順位を引き下げた可能性もある」と、Road to VRは第2の可能性を指摘しています。同社は以前にもヘッドセット開発を中止した過去があります。2018年には、同社が経営を主導するStarVR社(同名のVRヘッドセットを開発。)が開発者向けプログラムを一時停止するという出来事も起こりました。

2020年2月現在、「ConceptD OJO」開発中止の本当の理由は不明ですが、AcerがMRへの取り組みについて何らかの変更を決断したことは確かでしょう。同社の今後の動きを、注視していく必要がありそうです。

(参考)Road to VR

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