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業界動向 2018.09.05

Chromeリリースから10年 VR/AR対応を進めるグーグル

グーグルのウェブブラウザ「Chrome」が、9月2日にベータ版のリリースから10年を迎えました。今月リリースされた最新バージョンはChrome69。そして現在グーグルは、AIとARへの注力を強めています。

進むChromeのVR/AR対応

グーグルは自社製品やサービスへのAI実装を数年前から始めています。Chromeへの取組も始まったところで、すでに翻訳ではAIベースの翻訳エンジンが活用されています。

一方VR/ARの導入について、2018年2月には、アプリではなくブラウザ上でVRコンテンツが楽しめる「WebVR」をAndroid版Chromeブラウザ向けに正式リリース。そして7月には、VRプラットフォーム「Daydream(デイドリーム)」対応のVRデバイスで、Chromeの使用が可能になりました。

AR×Chromeでさらに没入感の高い体験を

ARについてグーグルは「より没入感の高いブラウザ体験を実現する」ものだと期待しており、AR技術を活用して「ユーザーがウェブで得た情報を、ダイレクトに現実空間へ持って」くる考えを示しています。

開発チームは下記のようにARの将来像を描いています。

「たとえばオンラインストアでソファーを買おうとして、見つけた商品をリビングに置くとどのように見えるか知りたいとします。ARとChromeを活用すれば、スマートフォン1つでバーチャルなソファーをリビングに置くことが出来ます。これは、Chromeを使ってもっと没入感の高い体験が可能になり、物事をスムーズに進められるようになる、という例の1つに過ぎません」

動画を見たり、音楽を聴いたりするといったかつては専用のアプリケーションでなければできなかったことが、今ではウェブブラウザで当たり前にできるようになりました。同じようにブラウザでARやVRを楽しむのが身近になる日も、遠くはないかもしれません。

(参考)Venture Beat


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