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業界動向 2018.07.30

ソフトバンクC&SとMCJ、ホロラボが業務提携 共同開発や資金・製品で相互支援

ソフトバンク コマース&サービス株式会社(ソフトバンクC&S)とPCブランド「マウスコンピューター」などの展開を行う株式会社MCJ、およびMR(複合現実)の研究開発を行う株式会社ホロラボは、AR/VR/MRの各分野における業務提携を発表しました。

今後は各社相互に共同開発やノウハウの利用、製品提供などを行うと共に、ソフトバンクC&SとMCJはそれぞれホロラボと資本提携し、ソリューション開発を資金面で支援します。

ソフトバンクC&Sとホロラボの「AR CAD Cloud」

近年は、設計・製造・建設現場での3Dデータの活用が広がる中、ソフトバンクC&Sとホロラボは、「AR CAD Cloud」の共同開発を進めてきました。「AR CAD Cloud」は、3D CAD/BIM(Building Information Modeling)データを、マイクロソフトのMRデバイスHoloLensや、Windows Mixed Reality(Windows MR)デバイスなどで活用できるように、クラウド経由で自動変換するソリューションです。

両社は今回の提携により、主に土木・製造・建設業界に向けた販売体制を整えます。そしてデバイスやソリューション、周辺サービスの導入提案を促進するとともに、導入に当たって技術的なサポートやアドバイスを行います。

資金面や製品提供による開発支援

またソフトバンクC&SとMCJは、それぞれホロラボと資本提携することにより、ホロラボのソリューション開発を資金面で支援します。

さらに、MCJとホロラボは、それぞれハードウエアとAR/VR/MR分野におけるノウハウを、今後の両社の事業展開に相互利用していきます。そのほか、MCJは、ホロラボにハイスペックなパソコンなどの製品提供を行い、ホロラボの開発環境の向上を支援します。

マイクロソフトからも歓迎のコメント

今回の業務提携について日本マイクロソフト株式会社は、「(3社の)業務提携を大変うれしく思います。『Microsoft Azure』と『Microsoft HoloLens』を活用した『AR CAD Cloud』を通じて、3D CADデータやBIMデータが利用されている現場でMixed Realityの活用が広がり、デジタルトランスフォーメーションの推進につながるものと期待しています。」というコメントを寄せています。

「AR CAD Cloud」とは

「AR CAD Cloud」は、マイクロソフトが提供する「Microsoft Azure」をベースにしたクラウドソリューションです。3D CAD/BIMデータをMRデバイスなどに向けて自動変換し、これまで2Dの図面で行っていた確認作業を原寸大の3Dモデルで行えます。これにより、作業工数の削減や、より具体的な説明などが可能になります。

「AR CAD Cloud」の特徴

・「AR CAD Cloud」に3D CADデータやBIMデータをアップロードすると、MRデバイスなどに向けてデータを自動変換します。
・「AR CAD Cloud」がデータを自動変換するため、開発ツールのスキルを習得することなくAR/VR/MRを活用できます。
・オートデスク株式会社のCAD/BIMソフトウエアで活用できる各種データ形式、中間ファイル形式などの主要なファイル形式に対応します。(一部対象外あり)
・クラウドストレージを活用することで、遠隔ロケーションでも最小限の機材により、好きな時にAR/VR/MRビューイングが可能です。

ソリューションの詳細

「AR CAD Cloud」の詳細は、ソフトバンクC&Sのウェブサイトにて確認できます。
また、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

「AR CAD Cloud」体験イベント

2018年8月31日(金)に開催される「Autodesk University Japan 2018」で、「AR CAD Cloud」を体験の機会を設けます。
「Autodesk University Japan 2018」の詳細は、こちら

(参考)ソフトバンク コマース&サービス株式会社プレスリリース株式会社ホロラボプレスリリース


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