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テック 2019.01.12

顔を撃たれて感じる衝撃、ベスト+αの全身触覚再現デバイス「bHaptics DK3」

韓国のbHaptics社は、アメリカ・ラスベガスにて開催されているエレクトロニクス展示会「CES2019」にて振動ベストの新たな開発者版「bHaptics DK3」の展示を行いました。同社はVRにおける触覚フィードバックに取り組んでおり、これまでにも振動ベスト「Tactot」や振動リストバンド「Tactosy」などを開発・販売しています。

今回展示が行われた「bHaptics DK3」は前面・背面にそれぞれ20基の振動子を搭載。別売のリストバンド「Tactosy」などを含めると、合計70基による振動を体感できます。また、振動子内蔵のVRヘッドセット用フェイスクッション「Tactal」も展示されていました。

体験したMogura VRの記者によれば、CESのブースではいくつかの体験が可能でした。1つ目のコンテンツは、スマートフォンのアプリで振動を制御するもの。横4×縦5に配置された振動子をスマホを使って操作し自由に振動させることができました。20基もあるとかなり多様なパターンでの振動再現が可能です。

また、Oculus Goを使ったシューティングゲームでは、撃たれた場所が振動します。フェイスクッションにも振動子が入っているため、「顔面を撃たれた時の感覚」まで再現。記者は「初めて顔を撃たれた瞬間、身体がすくんで叫んでしまった」と語っています。

bHapticsは、SDKを組み込んでいないコンテンツでも音声に応じた振動表現機能を搭載しています。ブースで人気VRゲーム「Beat Saber」を体験すると、低い音は下腹部の振動子が振動し、リズムに合わせてブロックを切ったときは胸の周囲が振動するなど、リズムゲームならではの臨場感をさらに増して体験することができました。

他社製品と比較してもbHaptics社の製品は、Harlight SuitうやTeslasuitなどと比べても比較的安価であり、また振動子の数も多いことがメリットとなっています。価格はベストの「Tactot」が499ドル、フェイスクッションの「Tactal」が149ドル、腕・手・足用の「Tactosy」が249ドルで公式サイトにて購入可能です。

(参考)bHaptics 公式サイト


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