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テック 2016.11.29

【PCレビュー】VR体験も安定の描画性能 ALIENWARE Aurora R5 GTX1080SLI搭載モデル

Oculus RiftとHTC ViveはどちらもPCに接続して使用するハイエンドなVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)です。

良質なVR体験をするためには高いスペックのPCが必要になりますが、具体的にどのようなPCを購入すればいいのかと言った意見も多く聞かれます。Mogura VRでは、VR向けのPCで実際に様々なソフトを動かし、動作するのか、そして使用感はどうかといったレビューを行っています。

今回紹介する「ALIENWARE Aurora R5」は、DellのゲーミングPCブランドALIENWAREシリーズから発売されている「ALIENWARE Aurora」のスプレマシーモデルをカスタムしてデュアルGTX1080を搭載したモデルになります。

スペックは以下の通りです。

■OS : Windows 10 Home 64ビット

■CPU : インテル Core i7-6700K プロセッサー

   (4コア,8MBキャッシュ, TB時最大2.0,オーバークロック最大4.2GHzまで可能)

■グラフィックス : デュアル GeForce GTX 1080 8GB GDDR5X

■メモリ : 32GB (4X8GB) DDR4 2133MHz SDRAM メモリ

■SSD : 512GB PCIe SSD

■HDD : 2TB 7200RPM SATA 6Gb/s

■チップセット : インテルZ170チップセット

■電源 : 850W

■外部インターフェイス : USB 3.0(Type-A)×4[前面]

 DisplayPort×3,HDMI×1,DVI×1,USB 2.0(Type-A)×6,USB 3.0(Type-A)×3,USB 3.1(Type-A)×1,USB 3.1(Type-C)×1[後面]

■価格 : 424,080円(税抜)

正面のエイリアンマークと、左右の放射線状に広がる3本の線が光るのが特徴の筐体になっています。

上部には持ち運び用のハンドルがあります。ここの隙間にVR機器を利用する際のHDMIやUSBなどのケーブルを通して使うことで、絡まるのを避けることができます。

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付属している「ALIENWARE コマンドセンター」というソフトを使って筐体のLEDの色を自由に変更することができたり、CPUの温度や各種ファンの状態を見ることができます。

また、特殊な工具などを使用すること無く内部にアクセスすることができるという特徴もあります。

ベンチマークテスト

『FF14蒼天のイシュガルドベンチマーク』、『SteamVR Performance Test』、『3DMark:TIME SPY』の3種類に加えて先日正式版がリリースされた『VR Mark』の計4種類を使って行いました。また、グラフィックスドライバーは最新版の375.70を使用しています。

『FF14蒼天のイシュガルドベンチマーク』

まずは『FF14蒼天のイシュガルドベンチマーク』からです。設定は「DirectX11」・「1980×1080」・「フルスクリーン」の最高設定でテストしています。

デュアルGTX1080モデルでのスコアは「21477」で非常に快適といった結果に。

同様の条件でテストしたシングルGTX1080モデルです。スコアは「18409」とデュアルGTX1080モデルと比較して3000ほど低いスコアになっています。

『SteamVR Performance Test』

『SteamVR Performance Test』はSteam上で配信されている、HTC Viveがどの程度動くのかをテストできるソフトです。無料で配信されています。

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デュアルGTX1080モデルでは平均忠実度は11、「非常に高い」から一切下がることなくVRレディという結果になりました。

『3DMark:TIME SPY』

3DMarkはFuturemark社が開発したベンチマークソフト。グラフィックボードの比較などに使用されています。

デュアルGTX1080モデルのスコアは「10199」とOculus RiftやHTC Viveの動作基準である3362を大幅に上回る結果になりました。

同様の条件でテストを行ったシングルGTX1080モデル。結果は「6155」とデュアルGTX1080モデルと比較して6割ほどのスコアになっています。

『VR Mark』

『VR Mark』は『3DMark』などのソフトを開発しているFuturemark社製のVR用ベンチマークソフト。標準的なVR体験が可能かどうか計測する「Orange Room」とハイエンドなVR体験ができるかを計測する「Blue Room」の二種類があります。今回は「Orange Room」でのテスト結果となります。mなお、『VR Mark』自体はVR機器を持っていなくても測定することができます。

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デュアルGTX1080搭載モデルでのスコアは「8606」とVR-readyPCの基準である5000を3000ほど上回る結果になりました。

実際にVR機器を動かしてみた

今回はHTC Vive向けにリリースされている『Everest VR』と『NVIDIA VR Funhouse』の2種類のソフトを使って動作テストを行いました。fpsの計測は『Fraps』を使用して行っています。

Everest VR

『Everest VR』はリアルなグラフィックで構成されたエベレストを登山する体験。天候効果や見た目の綺麗さなどグラフィックの設定を細かく調整できます。

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CG特有のギザギザを減らす「Supersampling」では最低の100から最高の200まで変更しても90fpsを保っていました。頂点とポリゴン数を変更する「Multires」では

、ポリゴン数が少なく描画負荷の低い3からポリゴン数が多く描画負荷が高い1まで選択することができます。最低設定の3から2の間では90fpsを保っていましたが、最高設定の1では45fpsという結果でした。

NVIDIA VR Funhouse

『NVIDIA VR Funhouse』はグラフィックボードのメーカーであるNVIDIA社が開発したサンドボックス型のVRコンテンツです。高性能の物理エンジンを使用しており、炎の燃え方やボールの弾み方などがリアルに表現されています。

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このソフトには「Low」、「Medium」、「High」の3つの設定があり、グラフィックの設定によりエフェクトの表現方法などに違いが出てきます。「Low」設定ではGTX1060、「Medium」はGTX1080、「High」はGTX1080 SLIが最適な設定とされています。「Low」、「Medium」では常時90fpsを保っていまいした。最高設定の「High」でもほぼ90fpsを保っていました。

総評

ALIENWARE Aurora R5はミドルタワーサイズの筐体ですが今回レビューで使用したモデルのようにGTX1080のSLI構成の他、32GBのメインメモリや最大5台のストレージを搭載することが可能であり、フルタワー型のPCに匹敵するスペックになっています。

『Everest VR』と『NVIDIA Funhouse』の動作テストからも分かる通り、GTX1080の1枚構成では性能が足りずによりハイエンドなVR体験をすることが難しい場合でも、SLI構成にすることでほぼ十分なfpsを確保することもできます。GPU性能は十分なため、Oculus RiftやHTC Viveでき、長時間にわたってきわめて安定します。

※本記事はPR記事です


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