アップルのARツール「AR Quick Look」に新たな機能が追加されました。ワンタップで操作を行える“ボタン”カスタマイズ機能です。従来はARモデルの閲覧のみでしたが、今回のアップデートにより、ワンタップで操作を行うカスタマイズの”ボタン”追加が可能になりました。
「AR Quick Look」は、2018年にリリースされたiOSのAR機能。SafariやMessenger等を閲覧中、3Dモデルをタップすると、瞬時にARモードに切り替わります。シームレスにARモードへと切り替わるこの機能は、オンラインショップ等での使用例があります。
購買行動をスムーズに
本機能追加により、例えば商品購入ボタンや、カスタマーサポートを呼び出すチャットボタン、実店舗を検索するサーチボタンなどの導入が可能になります。このようにAR内で可能な操作を増やすことで、より購買行動をスムーズにし、売上に結びつけるのが目的と考えられます。
2018年時点でも、インテリア企業HouzzのARツールユーザーは購入する確率が11倍高く、Build.comではARで商品確認した消費者の返品に22%低下が見られました。こうしたARのメリットを最大限に活かすことが、“ボタン”機能の目的と言えるでしょう。
なお、すでにThe Home Depot、1-800-Flowers、Wayfair, Bang & Olufsenといったブランドが、自社サイトに新たな「Quick Look」を導入しています。
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(参考)TechCrunch、9to5Mac