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AR/MR 2018.09.21

ブラウザからARを即起動 iOS新機能、ネット通販での導入に期待

アップルは9月17日、最新のOSであるiOS12をリリースしました。AR機能も強化され、新たにARKit2が搭載されています。

このAR機能の中で興味深いものの1つが、「AR Quick Look」です。これはブラウザSafariを閲覧中に3Dモデルをタップすると、ARモードに瞬時に変換されるという内容。特定のアプリを起動せずに、シームレスにARが使えるようになります。

カナダ発のeコマースShopifyは早速この機能を利用し、同社のサイトで出店する60万以上の販売者に対してARショッピングの場を提供すると発表しました。

ARでより良いショッピングを実現

Shopifyはアマゾンやアリババと同様、インターネットショッピングのプラットフォームを提供する企業です。その企業理念では「消費行動を、すべての人にとってこれまでにない良いものにすることが我々のミッションです」と掲げています。
そして今回まさに、ARを活用してショッピングをより快適な体験に変えようとしています。

同社が公開したPRビデオでは、サイクルショップの例が示されています。ユーザーはiPhoneやiPadを使い、自転車をあらゆる角度から好きな場所で確認できる、というもの。ショップオーナーは「実際に商品を見ることが出来ます。アパートの部屋やリビングなど好きな場所で。いっそうリアルに感じられます」とその効果をアピールしています。

消費者、販売者双方にメリット

eコマースの分野では、オンライン家具販売WayfairやIKEAといった企業も、既にVR/ARをショッピングに活用しています。消費者にとっては、ネット上でもリアルに商品を確認出来ることで、安心して購入が可能というメリットがあります。一方で販売者にとっても、商品イメージの違いから発生する返品を減らすことが可能です。
このように双方にとって、時間、費用のロスを防げるという利点があります。

ARを使ったShopifyのプラットフォームは全ての出店者へ提供が開始されています。またアップルのデバイスユーザーは、OSのアップデートによりiOS12、ARKit2.0の利用が可能です。

(参考)VRScout
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