アマゾンから新たに公開された特許は、コンピューター、カメラ、そしてプロジェクターを用いて現実の物体の表面にコンテンツを投影してARを体験できるものです。具体的な応用例は公開されていませんが、アマゾンが計画している実店舗での応用が考えられます。
プロジェクターで物体の表面に照射してARを実現する特許
今回公開された特許は2016年の12月に登録された特許を元にしています。公開された特許では、ARヘッドセットの代わりにカメラやコンピューター、プロジェクターを用いて物理的な表面にインタラクティブなシーンを作成できるものです。
特許明細によると、プロジェクターで表示される物として電子的な本や画像、ビデオ映像やインタラクティブなメニューがあるとしています。また、プロジェクターで投影しているARの環境に別のシーンや人の手をキャプチャーして表示するために、さまざまな種類のカメラやセンサーを用いることができるとしています。
アマゾンの実店舗でAR技術を使うことを計画か
現時点でこの技術が社内でどのように呼ばれているのかや、アマゾン自身がAR技術を実用化まで開発を進めようとしているのか、他社からライセンスを受けようとしているのかは分かっていません。ただ、アマゾンはプライムメンバー向けに電子書籍や映画、テレビ番組といった膨大なコンテンツを持っており、AR技術を追加することでこれらのコンテンツの価値を上げるために使われると考えられます。
アマゾンは、以前家具ストアにおいて家にソファやワードローブを置いたときの外観をARで確認できるシステムをテストしていました。このシステムはまだ実際には展開されていないため、一部のアナリストはこのAR技術を現在計画しているアマゾンの実店舗に採用されるのではないかと推測しています。
(参考)
Amazon Patents Technology For At-Home Augmented Reality – (英語)
https://www.vrfocus.com/2017/07/amazon-patents-technology-for-at-home-augmented-reality/
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