Home » アップルのVR/AR関連特許、今度は網膜投影と焦点変更技術か


テック 2021.07.26

アップルのVR/AR関連特許、今度は網膜投影と焦点変更技術か

アップルが米国特許商標庁(USPTO)に出願していた、VR/AR関連と思われる特許が新たに確認されました。特許の名称は「ダイナミック・フォーカス・3Dディスプレイ(Dynamic focus 3D display)」となっており、使用者の網膜に直接画像を投影する技術のようです。

本特許の説明によれば、網膜プロジェクターシステムが画像をピクセル単位でスキャンし、網膜に直接表示します。画像のピクセルに動的かつ正しく焦点を合わせるための、多段階フォーカス(dynamic focusing)技術も盛り込まれているとのこと。海外メディアPatently Appleは、この技術によって、1つのシーンに異なる距離で出現することが想定された画像や3Dモデルを、正しい深度(距離)でユーザーの網膜に投影できると解説しています。

2021年現在、市販されているVRヘッドセットの大半はデバイス内部のディスプレイに映像を表示し、ユーザーがレンズを通してそれらの映像を見る仕組みを取っています。特許で示されているような網膜投影技術が一般向けのVRヘッドセットに搭載された場合、VRヘッドセットの「スタンダード」がシフトする可能性があるでしょう。

アップルは以前からVRヘッドセットを開発していると報じられています、今回確認された特許が、同デバイスに搭載されるのか。正式な情報公開を待ちたいところです。

(参考)Patently Apple


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード