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業界動向 2019.09.13

Oculus創業者、2社目のチャレンジ 企業価値が10億ドル突破

VRヘッドセットOculusシリーズで知られるOculus社の創業者、パルマー・ラッキー氏が創業したスタートアップAndurilが、10億ドル(約1,000億円)を超える企業価値と評価されました。

Andurilは、ラッキー氏がOculus社を退社後、2017年に創業した企業です。VR/ARを含む様々な先端技術を用いて、米国の国防分野に関する製品開発を行っています。

パルマー・ラッキー氏について

パルマー・ラッキー氏は、現在のVRのトレンドを作ったとも言える人物です。PC向けVRヘッドセットOculus Riftの最初のプロトタイプを作り、2012年にはOculusを創業。2014年にFacebookがOculusを買収した以降は、Facebook社員としてOculusで勤務していました。

2016年秋、アメリカ大統領選の最中に、ラッキー氏のトランプ陣営への寄付が発覚。寄付が発覚した後ラッキー氏は表舞台から姿を消しました。その後、ラッキー氏は2017年3月にFacebookを退職し、Anduriを創業しました。

資金調達の後に評価

今回の10億ドル超という評価額は、先日Andurilが行った資金調達の後に評価が行われました。資金調達には、出資者としてベンチャーキャピタルの Andreessen Horowitzが参加していることが報じられていますが、2019年9月12日現在、Andurilが調達した金額や詳細な条件などは判明していません。

Andurilは現在、「Lattice」と命名された、越境者探知システムを開発中です。同システムはアメリカとメキシコの国境に設置されることが想定されています。「Lattice」は、監視カメラや赤外線センサー、AIをなど活用して国境を通過しようとする人間を検知します。米メディアL.A. BIZによれば、同システムはすでに、テキサス州やカリフォルニア州南部で運用されているとのこと。

米海兵隊との契約も獲得

2019年8月、Andurilはアメリカ海兵隊と1,350万ドル(約15億円)の契約を締結しました。
米メディアVergeによれば、Andurilはこの契約によって、アメリカ海兵隊の4つの基地に「自律的な監視反侵入能力(autonomous surveillance counter-intrusion capabilities)」を導入する業務を請け負ったとのこと。

現在、Andurilの新システムが実装される海兵隊基地の詳細は不明ですが、日本国内の基地の2箇所、ハワイの1箇所、アリゾナ州のメキシコ国境沿いに存在する基地の1箇所に導入されることが判明しています。

(参考)L.A. BIZ


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