総合コンサルティング企業のアクセンチュアは、社会的弱者とされる人々がデジタル時代の就業に必要なスキルの習得を支援するため、今後3年間で2億ドルを超える投資を行うことを発表しました。投資対象には、AR/VRを活用した支援も含まれています。
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テクノロジーで複雑な社会課題を解決
アクセンチュアのCEOピエール・ナンテルム氏は次のように述べています。「アクセンチュアは、テクノロジーで世界をけん引する企業として、複雑な社会課題を、拡張性に優れた新しいテクノロジーで解決に導く責任を担っています。また、これらの社会課題の解決に向け、必要な社外とのパートナーシップや取り組みにも継続的な投資を行うことで、世界中の人々の暮らしを現在から将来にわたって改善していきたいと考えています」
ARを使った金融知識向上なども
アクセンチュアによる今回の投資は、「Skills to Succeed(スキルによる発展)」や「Tech4Good(テックフォーグッド)」、「Accenture Development Partnerships(アクセンチュア開発パートナーシップ)」、またこれらに関連する各種取り組みの支援に活かされます。
「Skills to Succeed」は、教育を通して人々のスキル育成を図り、経済活動への参加と貢献を可能にするプログラムです。アクセンチュアは2010年以降、世界220万人を超える人々に、就業や起業に関わるスキル構築の機会を提供してきました。2020年度末までに300万人以上を支援することを目標に、今後も取り組みを継続していきます。
「Tech4Good」プロジェクトでは、企業や社会が直面する重要課題の解決に向けて、AR/VRを含む最新技術を活用して支援する取り組みを行います。例えばインドのグラミン財団と共同で、AIやARなどの技術を利用して、社会的弱者とされる人々が金融に関する知識を持ち、生活を向上できるよう支援しています。またフランスのアクセンチュア・ラボでは、デジタル経済に欠かせないスキルを習得できるよう、VRゲームの開発を進めています。
「Accenture Development Partnerships」では、政府、企業、コミュニティと連携し、世界各地の開発組織を支援するためにビジネスおよびテクノロジーのソリューションを提供しています。例えば、2013年にはスペインにて、社会的に疎外された人々に、就業に必要な技術スキル、デジタルスキル、コミュニケーションスキルを身に付けてもらうためのオンライン・プログラム「Emplea+」を立ち上げました。
アクセンチュアは今後も企業、政府、非営利組織と連携し、次世代にとって有益なテクノロジーやアプリケーションを選択ゆくとのことです。