医療用画像処理ソフトウェア「Holoeyes MD」を開発・提供するHoloeyes株式会社は、約2.3億円の資金調達を実施しました。今回の調達とあわせて、帝京大学発ベンチャーとしての認定も取得しており、医療現場での社会実装の加速と海外展開の強化を目指すとしています。
本調達はシリーズBの追加ラウンドにおいて実施されました。出資元は株式会社帝京ナレッジ・イニシアティブ、株式会社ワコム、医師などの個人投資家です。特にワコムは2025年5月9日にHoloeyes株式を9,760万円で取得することを発表しており、5月30日に株式譲渡が実施されました。
Holoeyesは2016年10月設立の企業で、「医用画像と医療知見を空間的に再現・共有することで、医療の最適化を実現する」ことをビジョンとして掲げています。
主力製品の「Holoeyes MD」は、CTやMRIといった医用画像を3Dモデルに変換できるソフトウェアで、2020年2月には医療機器としての認証を取得しました。これまでに外科や歯科をはじめとする医療機関や教育機関など、国内外で約200の診療科に導入されています。
2024年12月には、Appleの空間コンピュータ「Vision Pro」に対応した新バージョン「MD3.0」をリリースしました。パススルー機能を使って手術中に3Dモデルを確認することが可能となり、現場の環境を視認しながらの活用を実現しています。
今回、帝京大学発ベンチャーとして認定されたことで、同大学との研究開発連携や人材交流のさらなる深化が期待されます。帝京ナレッジ・イニシアティブからの出資も、大学との連携強化を見据えた戦略的なものと位置づけられています。
調達した資金は、4つの重点分野に活用される予定です。まず、診療報酬加算対象となる製品の開発に向けて人材を強化し、医療現場での実用性と収益性を高めていきます。また、医療機関との連携を深めることで国内導入を拡大し、社会実装を進めます。
加えて、製薬や医療機器、教育分野の企業と協業するエンタープライズ事業を推進し、新たな価値の創出に取り組むとしています。海外展開については、中東地域を含む国際市場での展開を加速させる方針です。今後も資本業務提携などを通じて、空間コンピューティングを活用した医療DXの推進を続けるとしています。
(参考)プレスリリース
