Metaはスマートグラス「Ray-Ban Meta」で、自社開発のAIアシスタント「Meta AI」を欧州の複数国で提供開始すると発表しました。ドイツ、オーストリア、ベルギー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの計7か国で、基本的な音声操作が可能になります。翌週からは、欧州の全対応国でカメラを活用した「マルチモーダル機能」も順次展開し、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語間のリアルタイム音声翻訳機能が利用可能になる予定です。またメキシコ、インド、アラブ首長国連邦でのRay-Ban Meta発売開始も明らかになりました。
大手アイウェア製造企業のEssilorLuxotticaとMetaが2023年に発売したメガネ型デバイスの「Ray-Ban Meta」は、カメラとスピーカー、マイクを搭載し、フルHDでの写真・動画撮影が可能です。通話や音楽再生などもメガネを装着したまま使用できます。Meta AIにも対応しており、音声コマンドで各種機能の拡充が可能です。
一方、Meta AIはMetaが開発したAIアシスタントです。音声で質問に回答する基本機能に加え、カメラを使いユーザーが見ている対象について質問できるマルチモーダル機能が特徴です。例えば観光地でRay-Ban Metaを装着し目線を向けて「これは何?」と尋ねることで、目の前の建物や景色について詳細な説明を受けられます。また、旅行プランの提案、レシピ検索、動画検索など多彩な機能を備えています。
これまでRay-Ban MetaのMeta AI機能は、米国、カナダ、オーストラリア、欧州ではアイルランド、フランス、イタリア、スペインの4か国でのみ提供されていました。今回のアップデートにより、ドイツ、オーストリア、ベルギー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの7か国も提供対象国となりました。さらに翌週からは、欧州の全対応国でマルチモーダル機能が解放され、欧州のユーザーがMeta AIをフルに活用できるようになります。
今回のアップデートで特に注目されるのはリアルタイム音声翻訳機能です。「Hey Meta, start live translation.」と呼びかけると起動し、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語間で即座に翻訳を行います。この翻訳機能は、近くにいる人が話した言葉が母国語に翻訳され、スピーカーから音声で聞こえます。同時に専用のアプリ画面から翻訳されたテキストを確認できます。
(28:00〜、リアルタイム音声翻訳のデモの様子)
さらに、Instagramのストリーミング配信やDM機能にもRay-Ban Metaの対応が予定されています。現在Ray-Ban Metaはスマートフォンを介してWhatsAppやMessenger、標準メッセージアプリでの通話やメッセージ送受信に対応しています。
米国とカナダでは近日中に「Live AI」機能が導入されます。この機能を使用すると、「Hey Meta」と都度呼びかける必要がなく、継続的な対話が可能です。例えば料理中や街の探索中など、様々な状況でAIの継続的サポートを受けることができます。
Meta社と共同開発企業のEssilorLuxotticaは、Ray-Ban Metaをメキシコ、インド、アラブ首長国連邦(UAE)でも間もなく発売予定だと明らかにしています。なお、日本国内の発売予定に関しては本記事執筆時点で言及されていません。
(参考)UploadVR、Meta、EssilorLuxottica
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