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話題 2024.12.29

【2024年】MoguLiveライターが選ぶ! 今年印象に残ったバーチャルコンテンツ&ニュースまとめ

2024年も、VTuber、VRChat、VRゲームなど、様々なジャンルで多くのコンテンツや事象が生まれました。MoguLiveではライターや関係者にアンケートを実施し、「今年最も印象に残ったバーチャルコンテンツや事象」をピックアップしてもらいました。

おむらいす食堂

VRChatワールド「ぽこピーランド」

https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_6f55a286-b851-4d3e-8933-e7a31138edd7

個人的な感覚ですが、バーチャルの世界を知ってからというもの、毎年が過去最高の盛り上がりを見せているように思います。2024年は「スタンミショック」という言葉が生まれるほどに、有名配信者の参入をきっかけにメタバースへの関心が急速に高まった1年だったのではないでしょうか!

そんな1年間を「VTuberでありライター」の目線から振り返ると……『ぽこピーランド』の活躍は目を見張るものがありました。

まず、「サンリオVfes2024」でのライブ出演。ぽこピーランドのワールド制作チーム「狸豆建設」のみなさんとともに作り上げるステージは圧巻でした!VTuberだけでなく、VRChatに親しいユーザーにも強く響いていた印象です。

2024年のぽこピーランドと言えば、期間限定イベントも見どころでした!ランド建設から1周年を迎え、季節ごとのイベントに加えてピーナッツ君のワンマンツアー「BloodBagBrainBomb Tour」や「ぽんぽこ24」の開催に合わせた更新もありました。バーチャルは「変わらずあり続ける場所」というイメージですが、変化し続ける楽しさを感じられるのがぽこピーランドの魅力です。

極めつけは、「たまごっちユニ」とのコラボ!たまごっちの中でぽこピーランドで遊べるなんて、一体どんな天才が……!?と思うほど、ピッタリのコラボです。それも、メタバースを題材にした最新のたまごっちだからこそ。実現のきっかけが、ぽんぽこさんがたまごっちにハマっているという動画だったのも嬉しいポイント……まさに「夢」のコラボレーションでした!

2024年のVRChatで言えば、ぽこピーランドに限らず、「よるとうげ」や「FZMZ」の登場から多岐にわたるアーティスト&クリエイターの活躍が印象的な1年でもありました!様々な領域が混ざり合うバーチャルだからこその「まさか!?」な楽しみが、来年もまだまだ待っているはずです。

藤林檎

名取さな1st Live「サナトリック・ウェーブ」・IMMERSIVE JOURNEY「ホライゾンオブクフ」

ずっとそうだったといえばそうかもしれませんが、やはりもうVTuberだということだけで・VRということだけで多くの人の関心や支持を集めることは難しく、人々は「それを通して我々は何を体感することができるのか」ということへのきちんとした答えを求めているのだと思います。その無言の要求に対して明快にかつ確度高く応えつつ、それでいてきちんと新しさがあるところが、今回上げた2つの作品両方に共通している部分だと感じました。様々な表現の場において「もうここまでの人類の歴史で正解は出尽くした」という旨の話題が上がることがありますが、少なくともVTuberやXR関連の表現の場においては、今後もどんどん正解が更新されてゆき、その過程でまだ見ぬ新しいものが生まれていく予感があります。2025年も楽しみです。

ノンジャンル人生

にじさんじGTA

これまでVCRGTAやマイクラなど、ストリーマーによるオンラインゲームのメタバース的利用は色々ありましたが、ここ数年でもこれが1番面白かったです。

にじさんじは以前からライバー同士が集まって自主的に面白いことをしたがる傾向にありましたが、今回はVCR未参加のロールプレイが得意なライバーが続々と参戦したことで、街そのものがドラマを生み出す場所になりました。ギャング、警察、レスキュー、市民それぞれに物語があり、ライバーそれぞれ視点によってその物語が違って見えてくるのもすごい構造。実はこの事件の裏ではこんなことが起こっていたというのが、後々になって分かってくるのが面白かったです。

個人的に良かったのが、パープルメンとしてかき回すエクスや、ライにゃんの裏で大失恋するましろ、パン屋とenigmaの間で揺れるレオスとサンゴ。事件としては、enigma結成までの流れや、ローレン所長とエクス副所長の警察復帰までがドラマチックで見応えがありました。最後のコウのサプライズも素晴らしかった!

バーチャル内の話でありながら、終わってしまう寂しさという情緒も感じられ、ライバーたちがロスサントスで生きていることを感じられました。にじさんじを長年追ってきて良かったです。

たまごまご

VRCワールド「よるとうげ -Yorutouge-」

https://vrchat.com/home/world/wrld_8bbb6f61-61cf-4243-a58e-2000f2740e2b

「よるとうげ」非常にコアなファンが多くアンダーグラウンド色も強かったきくお作品の世界をVRで再現したい、という意欲も、それを再現した技術・美術のクオリティの高さも感動しました。あまり酔わない構造だけどしっかりVRを堪能できる構造もよく研究されていると思います。ポップカルチャーとアートの両側面の魅力がある「VRならでは」を最初に知るために体験しておくべきワールドの一つになったと思います。

VTuber 旅野そら

https://www.youtube.com/@tabino_sora_

「旅野そら」VTuberの利点のひとつに「バーチャルアバターをまとうことで言いたいことが言える」というのがあると思うのですが、政治経済社会問題について元戦場カメラマンがペルソナをかぶってびしばし知的に語るのが見られるようになった、というのが興味深くて仕方ないです。しっかり裏打ちされた知識と洞察力、解説の巧みさあってこその、すごいVTuberが出てきたなという印象です。

YouTuber/VRChatユーザー スタンミ/トコロバ/ニック

「スタンミ/トコロバ/ニック」スタンミさんは以前から超有名ストリーマーですが、今年はVRChatにはまって、本人がそれを心から楽しみ、みんなに知ってもらいたいと強く考えて、ロジカルに「みんながVRChatをやりたいと思うにはどうすればいいか」企画を練りに練っているのが素晴らしいです。

その彼が出会った初心者宇宙人トコロバと、VRChatでは知らない人がいないほどの有名宇宙人ニックが組んだことで「VRChatはすごい」ではなくて「VRChatはもうひとつの生活の場」であることの魅力を広く伝えてくれたと思います。特にトコロバがVRChatでの生活スタンスを大事にしていること、美男美女ではなくて魂の形として宇宙人を用いているところが視聴者にウケた、というのも実にVRChatの本質だなと思います。ニックはそのうちテレビにもばんばん出そうです。

井文

大手配信者の参入によって起こった、VRChatの大きな盛り上がり

2024年のVRシーンを振り返ってみると、まず脳裏をよぎるのが「VRChat」の大躍進です。

ここ数年の「VRChat」は、テック系のヘビーユーザー間での知名度は高まっていたものの、そこで少し足踏みしている印象がありました。配信者スタンミさんと、“宇宙人”トコロバさんによる友情物語が、その状況を大きく変えたのは、皆さんもご存じの通り。自分は当時、パブリックにちょこちょこ顔を出していたのですが、新規プレイヤーのあまりの多さに驚いた記憶があります。

スタンミさんの一件以降、弟者さんやホロライブの火威青さんといった“大物”の参入も相次いでいます。もし、この勢いを来年もキープできれば、2025年は「VRChat」にとって更なる飛躍の年になるかもしれません。

衛星ライト

スタンミさん所場さんのVRChat配信

実は衛星ライトは動画勢VTuberをメインとして活動をさせて頂いているのですがVRChatで遊んだり撮影させて頂いたりしています。そんな中で今年はスタンミさんと所場さんがVRChatで色んな活動をされており、初めてVRChatに入ったときの感動とか忘れていた気持ちを思い出させてくれるような配信をしていて視聴者としてものすごく楽しませて頂きました。

また、衛星ライトも知らないVRChatのコミュニティ関連の配信などもされており配信者としてもとても勉強にもなりました。

初心忘るべからず。感動は何度だってしても良いと思いました。

けいろー

ストリーマーと宇宙人の2人がVRChatで過ごしたひと夏

2024年も記憶に残るコンテンツが盛りだくさんだったバーチャル世界ですが、「事象」として取り上げるなら、やっぱりこれは外せません。

VRChatワールド「NAGiSA」での出会いに始まり、さまざまな世界を2人で渡り歩き満喫した上で、「PROJECT: SUMMER FLARE」で夏を壊して一区切りとした、スタンミさんとトコロバさんのVRChat配信&動画。巷では「スタンミショック」という呼ばれ方も定着しつつありますし、多くの人が言及している事象ではありますが、個人的にも記憶に残る体験となりました。今年の夏を振り返って、真っ先にこの2人の顔が思い浮かぶくらいには。

もちろん、「VRならこんなにすごい体験ができる」「VRChatにはこんなにもおもしろい人がいる」といった切り口のコンテンツは他にもたくさんありますし、スタンミさん自身もそのような配信を普段から企画しています。その点において、トコロバさんとの配信はそれらコンテンツ群の1つに過ぎません。「VRChatおもしろ動画」として個別に楽しめるものですし、自分も当初はそのように配信を見ていました。

ところが、その一区切りとして「PROJECT: SUMMER FLARE」という象徴的なワールドを持ってきたことで、別の見方ができるようになってしまった。「仮想世界の波打ち際で偶然出会い、色とりどりの世界で一緒に楽しく過ごした、ストリーマーと宇宙人のひと夏」という、ある種のストーリー性が生まれてしまった。個々の動画を見るだけでもおもしろいのに、季節の変わり目に「(一旦の)別れ」を演出したことで、2人のそれまでのやり取りが、ひとまとまりの物語体験として捉えられるようになってしまった。

その一連の流れをリアルタイムで味わってしまったことで、強く印象に残ってしまった格好です。そもそもPSF自体が大好きなワールドでしたし、2人がVRChatで遊ぶのが定番になり始めた最初の頃から「スタンミさんとトコロバさん、2人で夏を壊しに行ってほしいなー」とXで呟いていたことも、理由としては大きいかもしれません。1ヶ月かけて、自分が見たかった景色を見せてもらえた。そんなの、最高すぎるじゃありませんか……!

VRChat世界の魅力と楽しさを発信するのみならず、すばらしいひと夏の物語を、僕たち視聴者に体験させてくれた。最高の“夏”を届けてくれて、ありがとうございました。再会したお二人の配信を(VRChatに限らず)楽しみにしつつ、僕自身もまた、お二人が過ごしたあの世界をもっともっと楽しんでいこう思います。

武者良太

アメリカにおけるMeta Questの販売台数増加

親が10代以下の子供にも買い与えているという話で、ネイティブVR/XRが育つキッカケになっていそうなところ

千葉集

vrchatの「中国ミーム博物館 日本語版 chinese memes museum japanese ver」(by 四迹ovo)

https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_867a7613-893e-40c1-9b19-4527d74a0ff5

かつてインターネットにおけるホームページとはひとつひとつが私設の博物館であり、21世紀に甦ったウンダーカンマーであった。その起源の記憶はSNSという万人を並列化し、ヒト自体を展示するプラットフォームに奪われて久しいけれど、すくなくともVRの一部においては生きている。
筆者はvrchatで最初に行くべきワールドについて訊かれたら、「中国ミーム博物館」を薦める。これは中国語圏のネット空間において流行したネットミームを収集・展示したワールドで、オリジナルの中国語版は2022年に完成し、その時点で日本のユーザーのあいだでも広く話題になっていた。モノがあるだけでも楽しめたが、このたび、日本語の翻訳ワールドが完成し、さらにアクセスしやすくなった。
ネットミームというのは、その言語圏のローカル性が強く出る。中国のネット空間はビリビリ動画の影響が色濃いこともあって、日本のコンテンツや文脈がある程度共通しているところもあるけれど、一方でどうしたって中国ローカルでしか通じないようなネタも多い。しかし、そうしたローカル性の強いネタにこそ、実は普遍性というのは宿るもので、「ああ、これは日本のミームでいうと◯◯のノリなんだな」と半自動的に自分たちとのアナロジーを見出してしまう。反日戦争ドラマという、日本人からすればまったく隔絶したコンテンツから生まれたミームですら、そうした現象が起こる。
この体験は博物館ならではのものだろう。そして、こんな行儀のわるい博物館は当然アンオフィシャルに展開するしかないので、現実には(特に常設展示としては)あまり見られない。さまざまな意味において、「ここ」でしか体験できないものだ。未見の方は、ぜひ。

なでしこ大和

Vket 2024 winterのアンバサダーライブ

https://event.vket.com/2024Winter/real

かなり個人的な理由になりますが、VRChatで初めて音楽ライブを開催したからです。音楽コミュニティがあることを知り、世界が広がるきっかけとなりました。

きんとと

VRoidStudio(v2.0.0)がリリース 待望の「着せ替え機能」が実装

https://vroid.com/news/4hjpwDhhIj8nqPwDf9IM4

私からは「VRoid Studio」の着せ替え機能正式リリースについて取り上げさせていただきます。

手軽にアバターを作成できるツール「VRoid Studio」は、これまでパラメータ調整やテクスチャ作成だけでVRM形式のアバターを制作できるツールとして、VTuber、メタバース、映像制作など、さまざまな領域で活躍してきました。出版社からVRoid専門の技術書が発行されるなど、その有用性が広く認知されています。
これまで多くのアップデートを重ねてきた「VRoid Studio」ですが、2024年は大きな改革の年となりました。

2023年からクローズドベータで提供されていた「着せ替え機能」が、2024年10月についに正式公開されました。
この機能により、VRoidアバターや対応形式のアバターに3D衣装データを簡単に着せ替えられるようになりました。私も試してみましたが、非常に簡単に着せ替えができることができました。これまではアバターの衣装を編集する際にUnity上での作業が必要な場合が多かったのですが、Unityの知識がない方にとっても、この機能の登場により編集のハードルが大きく下がったと感じます。

しかし、着せ替え機能を使用するために、「XWear」や「XAvatar」といった新しいファイル形式に変換する必要があります。購入したアイテムがVRoid Studio上でそのまま使える形式で提供されることが現状では少ないため、着せ替えを希望するユーザーがそのままでは利用できないケースがまだまだあります。新形式が普及してBOOTHなどの販売データに同梱されるようになって、より多くのユーザーが活用できるようになると期待しています。

来年は、これまで別の界隈であったVRoidユーザーとVRChat向けアバターユーザーが融和し、新しい可能性が広がる未来が見えてくると、とても面白くなりそうです。
「VRoidStudio」の進化、これからも楽しみにしています!!

パンみみこ

ARグラスやスマートグラスの台頭

Metaのスマートグラス「Ray-ban Meta」がアメリカで爆発的な人気を博す中、ARグラスプロトタイプ「Orion」の発表があり、明らかに業界の風向きが変わったなと感じています。VRやメタバースがもたらす非日常とはまた別軸で、来年以降、日常に染み出すMR/ARが世間に急速に受容されていくと確信する出来事でした。

一方で、XRという括りに表れているように、VTuberやVRChatを含む領域全体を俯瞰してこそ、業界の動きや技術の文脈が読み取れます。引き続き、エンタメからビジネスまで加速度的に進歩するXR業界を追っていきたいと思います。

ゆりいか

FZMZ 1st LIVE “DEEP:DAWN”

現在バーチャルのエンタメ領域はあまりにも広範囲に拡大し、活用されているテクノロジーも年々向上していることは確かだ。しかし、それ故にかえって、その技術のひとつひとつに素直に驚けなくなっていると感じることがある。アーティストのMVは本格的なスタジオでバーチャルプロダクション技術を活用するのが当たり前、VTuberの3Dライブは複数人の同時出演かつARカメラを実装するのが当たり前、VRChatのイベントと言えば豪華な演出を盛り込んだパーティクルライブが当たり前……といった具合に、どんなコンテンツも何度も味わううちに見慣れたものとなり、日常のひとつの楽しみになっていく(それもそれで素晴らしいことではあるが……)。そんな中で、クリエイターや開発者は日々上がり続けるハードルを超えるべく、「人の驚くものををつくる」ために挑戦し続けている。その苦悩は、鑑賞側の立場でしかない私にとっては、とてもとても推し量れないものだ。今年、個人的に尊敬するVTuberのキヌ氏にインタビューした際も、彼の抱え込んでいるプレッシャーの大きさを言葉の端々から感じ、とても気軽に「がんばってください」などと言うことはできなかった。

今年、そんなキヌ氏が演出監修した「FZMZ 1st LIVE “DEEP:DAWN”」がVRChatで公開された。FZMZ(ファゾムズ)については少し説明がいるだろう。実在する5名のアーティストが覆面アバターとなって、正体を隠したまま活動する音楽グループで、人気アニメ『シャングリラ・フロンティア』(※この作品もVRゲームをテーマにした作品だ)の主題歌を担当している。活動スタイルや参加作品の文脈を踏まえると、現状のメタバースコンテンツと非常に相性の良い音楽グループだが、その全容は今もなお掴みにくい。そんな謎めいた彼らの1stライブの舞台がVRChatだったのだ。

結論をいえば“驚かされた”。すでにVRChatのパーティクルライブは複数体験しているし、VTuberやアーティストの豪華なライブ演出も、ある程度見慣れていた自分が、あんぐりと口を開けた。単に技術のすごさだけではない、パフォーマンス、演出、どれをとっても「見たこと無いものを見せてやる」という攻めの姿勢が見えた。まだ、こんなこともできる。こんな見せ方もある。まだまだ、やれることは無限にある。そう言わんばかりだった。

衝撃を受けたのはもちろんだが、正直、まだまだ自分の驚ける領域があるということへの安堵もあった。まだ、全然あるのだ。やれることも。見ていないものも。自分が想像できないようなものだって。この先、どんなに期待のハードルが上がろうとも、おそらく余裕で超えてきてくれるはずだ。そう信じたい。


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