Home » スタンミ配信で話題の一般宇宙人トコロバ ロングインタビュー VRChatの楽しみ方と感動を語る


VRChat 2024.09.01

スタンミ配信で話題の一般宇宙人トコロバ ロングインタビュー VRChatの楽しみ方と感動を語る

VRChatが、かつてないほどに盛り上がっている。最近VRChatを新しく始めたというユーザー何名かに直接話を聞いたところ、「Twitchストリーマースタンミじゃぱんの動画を見たから始めた」という人がかなり多かった。特に「スタンミのおもしろ体験」だけでなく「スタンミと宇宙人トコロバの日常に惹かれた」という人が非常に多かった。影響を受けて即VRヘッドセットを購入したという人も決して少なくなかった。

この夏、スタンミとともにVRChatでたくさんのドラマを生み出し、多くの人に影響を与えた宇宙人トコロバとは一体何者なのか?

母星に帰ってしまったトコロバさんだが、MoguLive編集部は帰星されるよりも以前(※8月13日時点)に、本人にインタビューを実施。普段はどのように遊んでいるのか? 何を目的としてはじめたのか? スタンミを知ったきっかけなど、プレイスタイルとプライベートについて話をお訊きした。


(インタビューを実施したワールド:Aromerican Diner by aromabl4ck)


(右側がインタビュー担当の著者:たまごまご)

なぜ、VRChatの世界にやってきたのか?

――トコロバさんがVRを始めたのはいつ頃ですか?

今使っているこのVRヘッドセット(Meta Quest 2)を購入したのは、去年の12月ぐらいっすね。年越しイベントにみんなと行くために購入して、フレンドとゲームして1ヶ月ぐらい遊び倒したんです。その後忙しくなっちゃって、4月ぐらいまで触ってなかったと思います。ちらほらVRChatには来たりはしてたんですけど、今ほどがっつりではないっす。

――ではスタンミさんと出会った時点では、そこまで初心者だったわけではないんですね。

ただ友達同士とプラベ(※フレンドのみが入れるワールド設定にすること)でしか遊んでなかったので、あんまりVRChatの醍醐味みたいなのはよく分かってなかったかもしれないっす。

――それにしても年越しイベントの時のためにVR機器を買うのは、思いきりが良すぎませんか!? 安いものではないですし……。

ええ、安くなかったっすよ。最初はいつも一緒に遊んでるグループの中のひとりが、VRChatにすごくハマっていて、だから一緒にやりたいと何度も誘ってもらってたんです。でも「いやちょっとお金が……」と言って買ってなかったんです。けど、その子が就職をすることになって「これからは昔みたいに遊べなくなっちゃう、今しか一緒に遊べないかもしれないみたい」って言われたので、じゃあ買うか! と急いで決断しました。

――なるほど思い出のため! いい話ですね……。

まあ、その子は未だにVRChatに入り浸ってますけどね(笑)。

――はじめた頃はPCVRでのログインは経験されていなかったのですか?

そうすね。パソコンがすごい古いノートパソコンで、一回やってみようと思ったんすけど、もうファンがファーファファーファってなっちゃったんで、ダメだなと思って。

――最初はMeta Quest 2単体からVRChatを遊びだして、今はPCVRでプレイしているとのことでしたが、変えてみていかがでしたか?(※VRヘッドセット単体は、PCVRと比較すると、ワールドの表示やグラフィックの質など、様々な制限がある。)

もう空気が綺麗で美味しいっす! 表現難しいんですけど、より体感に近くなったというか、グラフィックのレベルが向上して、その場にいるような実感があります。花火を見に行ったり水族館に行ったりすると、本当に夏の暑さであったり水族館のちょっとしたひんやりとした感じとかも強く感じるような気がしますね。

――VRChatでは、現実では無いはずなのに、実際に触覚や温度を感じるような時があるというユーザーも見られますが、そういった感覚はトコロバさんにもありましたか?

そうすね、VR感覚は結構強い方です。初めてVRゴーグルをつけて友達のホームワールドに行った時に、いきなり包丁を向けられたんです。そしたら咄嗟に「痛い!」って声が出ました。包丁をねじ込まれたという恐怖をちゃんと感じたんで、首元のVR感覚は多分強い方でしょうね。逆に友達の中にはそういうのが全くないっていう人もいます。

Wormiesockを見て「自分だ!」と思った

――今トコロバさんの使われているアバターのWormiesock(ワーミーソック)が大人気ですけど、トコロバさんはなぜそれを選んだんですか?

このアバター自体は友達とワールド巡りをしていて、たまたま見つけたんですよ。「これは自分だ!」みたいな、一目惚れです。ちょっと説明が難しいんですけど、自分の魂の形と一番そっくりでした。

――やっぱりトコロバさんは表情が豊かなのが印象的です。

VRChatは、表情が豊かに見えるのもいいところですよね。笑顔や悲しい顔が相手に伝わるところも魅力です。

――そもそも、現在までVRChatを続けている理由はなんですか?

色々あります。それこそゲームワールドが好きだからとかですね。以前行っていた「Kitchen Cooksǃ」であったり。他にも好きなとこあるんですけど、友達と集まる場所がここになりがちってのありますね。みんなで「何する?」ってなった時に話すたまり場みたいな感じです。

――例えば、Discordでおしゃべりするとかではなく、わざわざVRChatに集まるのには理由があるんでしょうか?

自分はやっぱり身振り手ぶりが伝わるのが好きだからなんですよ。Discordだと自分がしゃべっても、いかにどう動いてるかみたいなのが言葉だけでは伝わらなくて。ボディランゲージが元々すごく多いので、ぺこぺこ頭下げているみたいな動きとか頷きとかを見てもらうことで、コミュニケーションを取っている実感が強いのが好きっすね。


(身振り手振りを交えて話すトコロバさん)

――となると、「たまにはデスクトップモード(※アバターの動きが制限されるモード)で体験しよう」とはならないのですか?

そうすね。やっぱり醍醐味はVRゴーグルでの動きだと自分は思っているので、デスクトップでは入らないですね。あっ、もちろんデスクトップの楽しみもあると思います。あくまでも自分の場合はっていう感じっすね。

――今もお話されながら体が動いていて、向き合っていて楽しいです。

めっちゃ身体が動いちゃうんすよ。動いてるのを見てほしくて。しゃべる時に自分の頭だけじゃ追いつかなくて、言葉を整理するときにも今みたいに普段から動いちゃうので……ちょ、ちょっと恥ずかしいっすね。指摘されると(笑)。

「NAGiSA」での衝撃的な出会い

――ご友人と遊んでらっしゃる中、あえて知らない人と1対1で話す場である「NAGiSA」に行こうと思われたのはなぜですか?

自分は元々、今もなんやかんや、すごい恥ずかしがりやの人見知りなので、馴染みの友達とばかり遊んでいたんすよ。それはすごい楽しかったんですけど、やっぱりちょっと知らない人とも話してみたいなっていう気持ちがあって、そんなときに「NAGiSA」が公開されたので、行ってみたって感じっすね。

――知らない人とどんな話をされていましたか?

この見た目で行くので、まず向こうがリアクションをしてくれるんですよ。初対面の人とはやっぱりアバターの話になります。知らない人と部屋に入ると 、意外と時間制限5分が一瞬で過ぎ去ってしまいまして。

――「NAGiSA」で出会った印象的な人はいますか?

ひとり覚えています、すっごい胸の大きいお姉さんがいたっすね。すっごいデカかったんですよ! 突然現れた爆乳のお姉さんを見て、思わず「大きい!」と声が出ました。3分くらい大きい以外の感想が出てこなかったですね。後日Questだけで参加できるイベントがあって参加したら、またそのお姉さんがいてビックリしました。しかもこちらに気がついてジリジリと近づいてくるもんですから、一緒にいた友達とひたすら「でかい!こわい!」って泣いてましたね。

Discordのお絵描き友達から生まれた繋がり

――トコロバさんのトークの面白さも人気のひとつです。素人とは思えないのですが、おしゃべりの練習などはされていましたか?

いいえ。いろんなところで「生主じゃないか」「配信者じゃないか」みたい言われていましたけれど、探っても何も出てこないっすね(笑)。

――そう思うぐらい切り返しがうまいと、視聴者は感じているんですね。

自分が属してるグループは、自分よりもちょっと若い子たちが多いんですよ。自分が年長さんみたいな感じなんですけど、やっぱり若い子たちの話って早いんすよ。それについていくために話の瞬発力は鍛えられたかもしんないです。とはいえ遊ぶのとしゃべるのは半々ぐらいでしたけどね。

――トコロバさんが今までワールドを巡ってみた中で、お気に入りはありますか?

音ゲーのできる「RESONARK 4 ELVES Pt․1 – RhythmGame – v4․1․2」はすごく好きっす。友達とかとちょっと遊ぶ感じで行けて楽しいっすね。それから、VRChatで麻雀もやります。あとはプリクラをみんなで撮ったりとか。友達にすごいワールド探しが得意な人がいて、きれいなワールドに行く遠足企画をしてくれますね。

――そのお友達はどういった経緯から知り合った方々なのでしょうか?

基本的にはお絵かきコミュニティの友達ですね。元々Discordの方で繋がってた人で、そこからみんなでVRChatに流れてきた感じっす。

――トコロバさんもよくイラストを投稿されていますが、どおりでお上手なわけですね!

照れるっす……!

――周りのお友達も何かクリエイティブにモノを作られているのですか?

そうですね。絵を描く人もいれば、文章を書く人も、見る専の人もいますね。Discordの大きなイラスト系のコミュニティがあって、そこからよくつるむ10人ぐらいで別グループを作って遊んでいましたね。

――皆さんどれぐらいの頻度でVRChatをやってらっしゃるのか気になります。トコロバさんはご自身の遊びとしてどれぐらいの頻度で遊んでいるのですか?

週に2・3回ぐらいかもしんないですね。ちょっと今忙しいのもあって。でも入る時は1日がっつり入って遊ぶみたいな感じです。友達とは夜集まってマーダーミステリーをやったりとかですかね。

――週に2,3回はそこそこ頻繁なような気もしますね?

えっ、そうなんすか? 感覚にズレが出てきたな……。

有名になってからのVRChatでの過ごし方

――最近は他のユーザーからVRChatで声をかけられることはありますか?

最近「FUJIYAMA」に行った時なんですが、Qvペンでお絵かきするのが好きで結構描いてたんですけど、パッて後ろ見たらオーディエンスができてて「え!?」ってなりました。みんなすごい礼儀正しくて、話しかけてこなくて、遠くで見てるんですよ。「あれトコロバさんじゃない?」みたいに(笑)。

――今でもパブリックワールドには行かれるんですか?

正直ちょっと行きづらいかもですね。自分の立ち振る舞いが気になっちゃって、落ち着かないので(笑)。でもパブリックにいる人達もみんなすごい礼儀正しくて、変な絡みとかはされないっす。ちょっとちやほやされたい時は行くっすかね(笑)。あとは友達がバーのキャストをしてるので、そこにちょっとお邪魔したりとかはします。そこもパブリックなんで、お客さんは他にもいるんすけど話しかけてもらったりしてます。「あの、お忍びなんで……」とか言ったらみんな笑ってくれるんで嬉しいっす。

――今後行ってみたいワールドや、友達とやってみたいことはありますか?

PC限定ワールドの綺麗なとこ行きたいですし、ゲームのギミックが細かいところも、やっぱりPCVRが多いんで、その辺りもちょっと探っていきたいです。あとロールプレイ系のイベントは行ってみたいすね。この前スタンミさんもホストやってましたし!

――SNSでは、トコロバさんのファンアートが非常に多く描かれていますが、ご覧になりましたか?

それはもうエゴサしまくってます(笑)。すごいっすよね……もう探っても探っても新しい絵が出てきて、全部いいねし切れてないんじゃないかと思うくらい。全部見たいっす!夏コミにはコスプレしてくれた方もいたらしいですね。みんな動きが早いっすね!

――人気に火がついて以降、何か変わったことはありましたか?

毎日ふわふわしていて、現実感がまだないっす。自分の知り合いとか友達の口からトコロバって言葉が出てくるんですよ。びっくり!

――トコロバさん、声でバレそうですね!

そうなんっすよ(笑)。普段はもうちょっと大人しく喋ってるんですけど、元気になっ
ちゃったりとかすると結構声がこんな感じになっちゃうので身バレ怖いっすね。

スタンミさんと出会って

――配信者のスタンミさんがVRと関係のない数多くの人に認知されているのはすごいですよね。

元々有名な方っていうのはもちろんありますし、今までスタンミさんのことを知らなかった人やVRChatを知らなかった人の間でも話題になっているっていうのはYouTubeの力が大きいっすよね。動画がYouTube全体の急上昇に上がったんで、開いたらトップに出てきちゃうんすよ。それで夏休み中の子供たちや、お母さんお父さん方々、みんなが見ちゃったみたいで。本当にいろんなことが重なった感じっすよね。

――トコロバさんは元々スタンミさんをご存知だったのですか?

配信があったのが7月23日ぐらいだったと思うんですけど、スタンミさんのことを知ったのが実はその3日ぐらい前なんすよ。一番仲のいい友達がスタンミさんの大ファンで、布教という形でVRChat内のビデオプレイヤーでスタンミさんのYouTube動画を一緒に見たんです。スタンミさんがいろんなご飯のお供を食べていて、ルイベ漬けがうまいみたいな動画です。「わー面白いな、こんな人いるんだ、最近VRChatも来てるみたい」みたいな話をしていたんです。そしたらその3日後ぐらいに、本人とエンカウントしちゃいましたね……。

――ドラマチックすぎる! そんな出会い方あるんですね。

だから正直スタンミさんのことをあんまり詳しくなかったんっすよ。最初に会った時に、名前が頭の上に表示されているじゃないですか。「この人、本物?」って思って(笑)。アーカイブでも怪しんで後ずさっている自分が映っているんすけど、本当に本人かわからなくて。「自分をスタンミさんと思い込んでる人かな?」みたいに思いつつ対応していくうちに、明らかに会話の進行が素人ではないなって思ったっすね(笑)。

――おふたりが出会って会話のやり取りをしてから、その様子が一気にXなどでもトレンドに入りましたね。

自分のXの登録者数がものすごいことになっちゃいました……。Xアカウントは7月16日に作ってるんすよ。一番仲のいい子と、VRChatとクリエイト用みたいな感じで作ったんですね。でもアップできるものがなかったので放置していたんです。なのでスタンミさんと出会って「有名な人と絡んじゃった!」と思って、今後自分の絵とかをアップしたら見てもらえる機会になるかなと、本当に軽い気持ちで写真とかあげて、IDとかも別に変更せずにいたんです。そしたらすごいたくさんの人が来ちゃって……考えが甘かったっす。SNS怖い! ただおかげで絵とか、作っているアバター見てもらえたんで、それはすごい嬉しいっす。

思ったまま楽しんでほしい

――トコロバさんはBlenderとかUnityの勉強をしたいとおっしゃっていましたが、今後作ってみたいものはあるのでしょうか?

まず自分のXのアイコンの子は、販売用じゃなくって元々自分専用のアバターが欲しいなと思って作り始めたものです。アバターであったりワールド作ったりとかも夢見てますね。アバターはVRoidである程度作ってから、Blenderに持っていこうと考えて作っています。

――ワールドはどんなもの作りたいですか?

おにぎり屋さんを作ってみたいなってずっと思っています。のれんがあって、中でおにぎり握るギミックとかあったらいいなって。具とかも、自分で選んで入れられるようにしたいっす。

――今のアバターもUnityで改変されているとおっしゃっていましたが、どのように調整されていますか?

ほとんど友達に画面共有して教えてもらってやっています。舌の挙動を変えたくて、色々やっているんです。舌は大事っす! 感情表現の6割ぐらいを占めています。後の2割が困り顔で、2割が笑顔っすね。あとアバターにギミックを組み込むのは夢がありますよね。自分も色々やってみたいっす。ワーミーソックの服も出てきたので、着てみたいです。すごい可愛いんすよ。ちゃんとお腹が出てるんすよ! 作ってる人は魅力をちゃんと分かってる!

――今後はいろんな姿のトコロバさんが見られるかもしれないですね。

改変頑張ります! 元々クリエイティブ寄りというか、作ることが好きなので、拡張性あるものはいじりたいのかもしんないです。でもUnity難しいっす。結構昔にゲーム作りに一回Unityを使ったことがあって、その時はぶち切れながらやったんで、多分苦手意識が強いんですよ。ただ作っていたのが2Dのゲームだったんで、3Dはまたちょっと違うなって感じています。一から勉強っすね。

――最近VRChatを始めた方に話を聞くと、スタンミさんとトコロバさんみたいな遊び方とか楽しみ方ができたらいいなって方は多かったです。そういう始めたばっかりの人たちに一言お願いできますか?

自分もまだ新参者って感じなんすよ。だから大層なことは本当に言えないんすけど「楽しんで」って感じですね。本当に行くところはいっぱいあると思うので、自分が行きたいと思ったとこに行って、話したいと思った人に話して、もう本当に思ったまま楽しんでもらえたらなって。ギミックを触ったり、ケーキ作ったり、コーヒー作ったり、本当に何もかも初めての体験だと思うので、その瞬間を楽しんでほしいっすね。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード

CONSULTING / DEVELOPMENT

コンサルティング・開発サービス

Moguraの知見を、あなたのプロジェクトに

mogura_next

Moguraの知見を、あなたのビジネスに
編集長の久保田を筆頭に、XR/メタバースなどバーチャル領域を知り尽くす専門チームが、リサーチからコンサルティング、企画、開発までを一貫支援。
Mogura VRで培った豊富な情報力と業界ネットワークを強みに、企業・行政機関の成果につながる最適な解決策をご提案します。