bestat株式会社は、10月16日に発売されたNTTコノキュー製ARグラス「MiRZA(ミルザ)」の「MiRZAソリューションパートナー」として、独自開発のAIを活用した3Dデータ生成技術「3D.Core」の提供を開始しました。「MiRZA」を利用する事業者は、高品質な3Dデータを自社内で簡単に生成・活用・管理できるようになり、デジタルツインの構築と業務プロセスへの導入が可能となります。
「3D.Core」は、bestat株式会社が開発したクラウド型ソフトウェアです。このソフトウェアは、東京大学発の最先端AIアルゴリズムを駆使して、3Dデータを自動で生成し、デジタルツインで扱いやすいデータに自動変換する機能を持っています。
「3D.Core」の主な特徴としては、3Dデータの省コスト化、データ管理のしやすさにつながることなどが挙げられています。
一般的に、デジタルツイン構築の障壁として3Dモデルの不足が挙げられます。既存のストアアプリによる3Dモデル作成では、形状とテクスチャの精度が不十分で大幅な手直しが必要となり、企業が求めるクオリティレベルに達していませんでした。また、デジタルツインを業務プロセスの一環として推進するには、高精度で迅速な制作が必要ですが、企業が社内でCGモデラーを抱えるには限界があります。
「3D.Core」は、これらの課題を解決するツールとして開発されました。開発元のbestatによると、「3D.Core」は製造、建設、インフラなどの事業分野ですでに活用されているとのこと。ARグラス利用事業者の「精緻な3Dデータを、大量に早く簡単に自社で生成し、デジタルツインに活かしたい」とのニーズに対応するツールだとしています。
今回、「3D.Core」の技術が提供されるARグラスMiRZA(ミルザ)は、クアルコムのチップセット「Snapdragon AR2 Gen 1」を世界で初めて搭載したスマートフォンと無線接続する軽量なメガネ型のデバイスです。企画から設計・開発、製造までを国内で行っている国産ARグラスです。
なお本技術提供は、bestat株式会社と株式会社NTTコノキューの「NTTコノキュー MiRZAソリューションパートナー」に関する覚書締結を元に実施されます。
(参考)プレスリリース