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業界動向 2022.10.06

東大生研、“コモングラウンド”の国際シンポジウムをニューヨークで開催 オンライン参加も可能

東大生産技術研究所は、東大ニューヨークオフィスと共催で国際シンポジウムを開催します。日本時間10月13日午前7時より開始、オンラインでの参加も可能です。

本シンポジウムでは、「コモングラウンド」に関する東大生産技術研究所の新しい研究活動を紹介予定。米国のアカデミアおよび産業界からパネリストを招き、今後の研究開発と展望について議論を深めます。

豊田啓介氏や三宅陽一郎氏が登壇予定

今回開催されるのは「2022 Common Ground Symposium in NYC」という国際シンポジウム。ニューヨーク・ミッドタウン横のルーズベルト島にて行われます。東大生産技術研究所は、東大ニューヨークオフィスとの共催です。

本シンポジウムは、空間記述における「コモングラウンド」の基礎概念や仕様に関する解説講演、さらにアメリカの産業界およびアカデミアからの研究者によるパネルディスカッション、その後のネットワーキングパーティーで構成されます。東大生産技術研究所の野城智也教授、建築家である豊田啓介氏やゲームAI研究で知られる三宅陽一郎氏らの登壇が予定されています。

バーチャル空間における「コモングラウンド」を論じる

「コモングラウンド」とは、もともと元人工知能学会会長、現福知山公立大学情報学部長の西田豊明教授が提唱し始めたといわれる概念の一つ。人間社会と人工知能が共に依拠または参照できる「共有基盤=コモングラウンド」を意味します。会話情報学の文脈では、言語の単なる辞書的な意味だけではなく、コミュニケーション上で共有されるイメージや構造、背景が会話を成立させていると考えられ、この共通認識が「共有基盤」と理解されています。

東大生産技術研究所の論文によると、本所の研究では、この「コモングラウンド」を空間記述の領域に拡張。「様々な形態の非人間エージェントが日常生活で活動し始めた現在、物理空間とバーチャル空間、あるいは人と非人間エージェントとの間で相互に読み取り可能な、十分に汎用的なデジタル空間記述形式を確立する必要性が急速に高まってきている」としています。

本シンポジウムでは、「コモングラウンド」の概念及び、仕様について主に解説講演が行われる、とのことです。
 

「2022 Common Ground Symposium in NYC」イベント概要

日時

【現地時間】2022/10/13(木) 18:00-20:00 (EDT)
【日本時間】2022/10/14(金) 7:00-9:00 (JST)

会場

・Verizon Executive Education Center, Cornell Tech
・オンライン(Zoom ウェビナー)

言語

英語

参加登録

下記のウェブサイトからお申込み可能。
https://bit.ly/3RIYbWF



(参考)東大生産技術研究東大ニューヨークオフィス


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