放射性物質に汚染された廃棄物の輸送をVR学習 運転手の教育に活用

VR・360度コンテンツは、任意の環境に身をおくことができるため、自分ごとのように体験できるという特徴から、企業の研修としても活用がされています。

今回、株式会社奥村組は、「除染土のう」を輸送するために開発した輸送統合管理システムに、VR技術を活用した運転手教育機能などが追加、試験運用を開始しました。「除染土のう」は、放射性物質の除染で取り除いた土や放射性物質に汚染された廃棄物を保管するためのもので、取扱に注意が必要です。

VR技術を用いることで、運転手が未経験の運行ルートや実体験が許されない重大事故などの体験を学習できるとのことです。

同社は、広範囲に点在する膨大な量の除染土のうを中間貯蔵施設に安全に効率よく輸送するという目的で、平成27年に輸送統合管理システム「インフォクロス」を開発しました。

インフォクロスは、除染土のう、運搬車両、作業者等の位置や数、放射線量といった各種情報をリアルタイムに取得・集約し、輸送に関する日常管理業務の効率化を実現、交通状況の変化等を加味した各運行ルートの選定することができるシステムです。

今後、中間貯蔵施設への除染土のうの輸送が本格化するにともない、輸送車両数の大幅な増加が見込まれることから、輸送に関する安全対策の拡充が求められています。

そういった課題に対し、今回「VR技術を活用した運転手教育機能 」および「事例データベース活用機能」を取り入れた試験運用が開始されました。

VRで運行ルートの確認や事故防止を学習

VR技術を活用した運転手教育機能 は、運行ルート周辺の映像情報と教育カリキュラムをベースに、運転手が未経験ルートの運行や実体験が許されない重大事故などを体験学習できます。

また、運転手個々の学習効果や特性を把握・分析して教育カリキュラムに反映させることができるため、個人の特性に応じた効果的な教育が可能となるとのことです。

上記のシステムと一緒に取り入れられている「事例データベース活用機能 」は、同社における過去のトラブル対応事例や、中間貯蔵事業に関する車両運行上のトラブル対応事例をデータベース化し、天候や交通情報と連携させることで、輸送の安全管理に必要となる情報を自動的に抽出することができるものです。

抽出した情報を、管理者や各運転手および作業員などに適切なタイミングで提示することにより、車両運行に係るトラブルの未然防止が期待できるとのこと。

(参考)
株式会社奥村組 ニュースリリース
http://www.okumuragumi.co.jp/news/2018/index1.html


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この記事を書いた人

  • ゲーム紹介メディア「もぐらゲームス」でライターをしています。Mogura VRではライティングなどを担当しつつ、VRの魅力を伝えられればと思います。

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