3Dモデルが現実になじむ ARヘッドセット開発者版は2.5万ドル

Avegant Corporationは現在、ライトフィールド技術を用いたARデバイス用のディスプレイを開発しています。このディスプレイを使うと、AR表示されたオブジェクトをよりリアルに表示可能にすることが可能になります。同ディスプレイは開発者キットの出荷が開始されました。価格は、ヘッドセット単体で2万5,000ドル、動作させるPCも一式で3万2,500ドル(約352万円)です。

リアルなAR表示を可能にするライトフィールド技術

Avegantが開発するディスプレイに採用されているライトフィールド技術は、AR表示されたオブジェクトに奥行き感を加えることができるものです。オブジェクトにピント調節を行うことで、ユーザーからの距離に応じてオブジェクトにフォーカスしたり、ぼかしたりします。これによって奥行き感を生み出すことができます。

たとえば、ユーザーの近くに表示されているオブジェクトは、遠くに表示されるオブジェクトよりもハッキリと表示されます。オブジェクトに遠近感が生み出されることによって、まるで実際にそこにあるかのような、リアルなAR表示が可能になります。

開発者キットを公開中

Avegantは現在、ライトフィールドディスプレイの開発者キットを公開しています。キットの内容はソフトウェア、ハードウェア、Avegantによるサポート、またUnityなど複数の開発プラットフォーム用のサンプルコードが付属します。Avegantの広報担当者によると、開発者キットはインサイド・アウト、アウトサイド・インのトラッキング、またハンドトラッキングに対応しています。アウトサイド・インのトラッキングに関しては、Avegant社ではWordBizまたはSteamVRのトラッキングを使用、ハンドトラッキングにはLeap Moitonを使用しています。

開発者キットの価格は、ヘッドセット本体が2万5,000ドル(約270万円)、専用のセットアップされたPCが7,500ドル(約82万円)と合わせて総額3万2,500ドル(約352万円)です。

セットアップされたPCだけで7,500ドルと通常のVR対応PC等よりもかなり高額になっていることについて、Avegantの広報担当者は「セットアップにかなり時間がかかる」としています。

PCの動作環境は以下の通りです。

CPU

インテル Core i7

メモリ

8GB以上

グラフィックス

GeForce GTX970以上

OS

Windows 10 64bit

端子

・2 x HDMI ポート もしくは
 ディスプレイポート と HDMI ポート
・2 x USBポート

申込や、キットの詳細についての問い合わせは公式サイトよりメールにて受け付けています。

製品化の予定はなし

Avegantは現在、複数のハード・ソフトウェア企業との協働でプロトタイプの開発を進めており、2018年にはより多くの情報を公表するとのこと。Mogura VRの取材に対して「最終的に消費者向けの製品をAvegantが発売することはなく、パートナー企業が消費者向け製品を作ることに期待したい」と答えています。

(参考)
Next Reality / Avegant Light Field Technology Now Available to AR Display Makers via Development Kits(英語)
https://next.reality.news/news/avegant-light-field-technology-now-available-ar-display-makers-via-development-kits-0180392/

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この記事を書いた人

  • PSVRを体験したことをきっかけにVRにハマり込みました。VR空間の住人になることを夢見つつ、日々VR/ARの最新情報を追っかけています。