株式会社ZOZO NEXT、東京大学大学院、クラスター株式会社は、衣服の着心地の計測・数値化に関する共同研究を開始しました。本研究では、ECサイトにおいて「好みの着心地」を検索できる新たな購買体験の実現など、メタバースにおける衣服の触感表現や、デジタルファッションの新たな可能性を追求するとしています。
今回発表の共同研究は、株式会社ZOZO NEXTが運営する研究開発組織・ZOZO研究所と東京大学総合分析情報学コース 暦本研究室が開発した「布の触感を確認できるシステム」を活用して進められます。
ZOZO研究所はファッションに関する豊富な情報資産を、東大暦本研究室は「人間とAIの融合」という学術分野での知見を、クラスター株式会社の研究機関であるクラスターメタバース研究所は視触覚データ取得システムのノウハウを提供します。
本研究の主な目的は、AIに衣服の触り心地を認識させることです。実店舗では実際に衣服に触れることで着心地を確認できますが、ECサイトでは商品画像や生地の素材表示、レビューを参考に着心地を推測する必要があり、購買体験の障壁のひとつとなっています。
この課題解決に向け、3者は衣服の着心地を計測・数値化するための機械学習および情報入出力手法の知見獲得を目指します。将来的には、これらの技術を活用して、ユーザーの好みに合った着心地の服選びを支援し、より満足度の高いECでの購買体験の提供などを検討しているとのことです。
(参考)プレスリリース