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業界動向 2019.01.25

施設型VR企業がマイクロソフト・インテル・HPと提携、次世代のVR体験を共同開発

2019年1月25日、ロケーションベースVR(施設型VR)を手がけるオーストラリアの企業Zero Latencyが、マイクロソフト、インテル、ヒューレット・パッカード(HP)との提携を発表しました。今回提携を締結した4社は、合同で次世代のロケーションベースVRデバイスの開発を行うとのこと。

Zero Latencyのプレスリリースによれば、今回の提携による次世代ロケーションベースVRデバイス開発は、「Zero Latencyにとって初のIT系大企業との合同事業である」としています。

開発協力とマーケティング支援を実施

今回Zero Latency社と提携したマイクロソフト、インテル、HPの協力は、技術や開発だけではなくマーケティング支援にも及びます。3社は次世代ロケーションベースVRデバイスの完成後、同デバイスの世界規模の販売のためのマーケティング支援を行う予定です。

今回の提携について、締結を決定した各社はそれぞれコメントを発表しています。

マイクロソフトの Mixed Reality Commercial Solutions部門のシニアディレクター、Yancey Smith氏は以下のようにコメントしています。

マイクロソフトは、VRが実現する新体験と、Zero LatencyのVR業界内での躍進を、期待を持って注視しています。我々は(Zero Latencyと)協力し、皆さまにWindows Mixied Realityと弊社のクラウドサービスを活用したVR体験をお届けすると共に、Zero Latencyの販路拡大に協力していきます。

HPのロケーションベースVRエンターテイメント部門のグローバル総括(Global Head)Joanna Popper氏は、以下のようにコメントしています。

我々は、Zero Latencyとの共同開発を喜びをもって行うと同時に、弊社のハードウェア技術を次世代ロケーションベースVRデバイスの開発に活用できることを楽しみにしています

IntelのVRグループに所属するRaj Puran氏は、以下のようにコメントしています。

我々は、アリーナ型VRデバイスの開発をリードするZero Latencyと提携を結べて嬉しく思います。Zero Latencyはデバイス面とVRゲーム面の両方で躍進を続けている企業です。弊社のプロセッサーは、Zero Latency製品のプレイアビリティを向上させます。

Zero Latencyの歴史

Zero Latencyは、ルームスケールならぬ“ウェアハウススケール”(倉庫規模)のマルチプレイVR体験を提供しているVR関連企業です。同社は2014年に創業されました。Zero Latencyは今回の提携前から世界的な業務拡大を行っており、2017年には多くのVR体験施設が営業しているラスベガスへの進出も果たしました。

Zero Latencyが開発したロケーションベースのVRデバイスは、日本でも導入が進んでいます。2019年1月現在、東京ジョイポリスSEGA VR AREA ABENOなどで体験可能です。

(参考)Zero Latency プレスリリース


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