XR Kaigi 2024に出展する全ブースを対象に、XRの普及に貢献している取り組みを表彰する「XR Kaigi Award」。今年は「デバイス部門」、「ツール・基盤技術部門」、「エンタープライズ部門」、「コンシューマー部門」、「アクティビティ部門」、そして協賛であるXREALの冠をとった「XREAL Best Creative」の全6部門の選出を行いました。
すべてのハードウェア、アプリ、サービスはXR Kaigiエキスポエリアで公開。会場でぜひ体験ください。
ハードウェア部門・株式会社NTTコノキュー『MiRZA』
NTTコノキューのワイヤレスARデバイス『MiRZA』が受賞しました。
「本日はこのような素敵な賞をいただきまして、誠にありがとうございます。今回のデバイスに関しては、ワイヤレスかつ空間の3Dデータを扱えるハードウェアを開発していますので、すごく尖った要素として新しい領域に組み込めるのではないかと思っております。皆様のような新しいパートナーと一緒に新しいXRを作っていきたいと思いますので、よろしくお願いします」(株式会社NTTコノキュー マーケティング部門担当部長 南郷史朗さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/242371
ハードウェア部門・Diver-X株式会社『ContactGlove2』
Diver-Xが9月末に発表したVR向けグローブ型コントローラー「ContactGlove2」が評価されました。
「コンタクトグローブ2はVRゲームでそのまま使えるグローブ型コントローラーとして予約発売中です。今回のブースでもデモを行っていますので、ぜひ、みなさん体験してみてください」(Diver-X株式会社 Diver-X コミュニティマネージャー 竹尾海さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/242365
ハードウェア部門・パナソニック株式会社 / 株式会社Shiftall『MeganeX Superlight 8K』
パナソニックグループと株式会社Shiftallが共同開発したSteamVR対応のVRヘッドセット「MeganeX superlight 8K」が受賞しました。4K解像度(3552 x 3840画素、10ビット、4000PPI) のマイクロOLEDパネルを2枚搭載、HDR10対応を実現した業界トップクラスの超高画質を誇り、これまでにない超リアルなVR映像体験を提供。185g未満という圧倒的な軽さと、顔圧がほぼかからない額パッド方式による快適な装着性を実現しています。
「VRのハードウェアというと、ほとんどアメリカ製、もしくは中国製が多いので、日本メーカーも今回(XR Kaigiに)出しているみたいですが、そういう意味では『日本メーカーも頑張れ!』ということだと思っております」(パナソニック株式会社 事業開発センター XR統括 小塚 雅之さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/246526
ツール・基盤技術部門・株式会社MAWARI『DePIN for Spatial Computing Mawari Network & Spatial Streaming SDK』
Mawariによる、次世代のSpatial Streaming技術と、Web3要素をベースとしたDePINによる分散型サーバーネットワーク「Mawri Network」が受賞しました。
「この世界にチャレンジする気持ちは本当に強いです。でも、私は外国人で海外で活躍していたけれど、日本ではこの会社はあまり知られていなかった。やっと去年からこのエクストラストリーミングの技術を日本で実施しています。これからも皆さんとぜひコラボレーションしていきたいです。よろしくお願いします」(株式会社MAWARI 創業者兼CEO Luis Oscar Ramireez(ルイスオスカー・ラミレスソロルサノ)さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/246525
ツール・基盤技術部門・株式会社ナイアンティック『Scaniverse』
世界中のAR開発者に向けて、「Lightship ARDK」 「8th Wall」「Scaniverse」を提供しているNiantic。今回はスマートフォン用3Dスキャナーアプリ Scaniverseが評価されました。
「Scaniverseは今年いろんなアップデートがありました。マップも出しましたし、3D Gaussian Splattingもサポートしましたし、今日から日本語もサポートしています。来年もいろんな計画がありますので、ぜひ来年、またここでご一緒いただけるように頑張りたいと思います」(株式会社ナイアンティック 事業開発部門 シニアマネージャー 白石淳二さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/242362
ツール・基盤技術部門・Utsubo(大阪商工会議所)『Konpi』
大阪を拠点とするテクノロジー・ファーストのクリエイティブスタジオUtsuboは、メタバースプラットフォームやリッチな3Dゲーム環境の制作に重点を置いているチームです。今回、バーチャルワークスペースとイベント向けに設計されたB2Bメタバースプラットフォーム「Konpi」が受賞しました。
「この素敵なお気持ちを、ありがとうございます。今年から来年にかけてWebGPUメタバースは、技術的に色々な変化がありますから、すごくいっぱいチャレンジをやりたいと思っています」(Utubo CEO:ルカム ジョスランさん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/264378
コンシューマー部門・株式会社Gugenka『ホロモデル』
Gugenkaは、デジタルフィギュアをMRデバイスで表示させることのできるアプリ「ホロモデル」が評価されました。
「ホロモデルはアニメのIPを使ったデジタルフィギュアのサービスなんですけれども、2017年から実施しており、すでに100タイトル以上のアニメキャラクターのデジタルフィギュアを提供しています。XR領域に事業として成り立つ形で、2024年のここまでやってきました。今回もデモ展示をさせていただいておりますので、ぜひ会場で体験してみてください」(株式会社Gugenka 代表取締役CEO 三上昌史さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/241102
コンシューマー部門・株式会社ほぼ日『ほぼ日のアースボール』
AR技術を使った新しい地球儀「ほぼ日のアースボール」が評価されました。手のひらサイズの地球儀にスマートフォンやタブレットをかざすと、世界のいろんな情報がとびだすサービスです。国内では累計20万個以上を販売。2024年にはグローバル版の新アプリ「Hobonichi Globe」をリリース。7月に海外で先行リリースし、日本でも11月にリリースをしたそうです。
「ほぼ日のアースボールは見たままの地球として、デバイスをかざすと、いろんな情報が飛び出します。大人と子どもの地球と呼んでおります。そのアプリと、我々ほぼ日手帳という製品など、いろんな技術開発を行っております。Apple Vision Pro版を合わせて今回展示させていただいております」(株式会社ほぼ日 商品事業部「ほぼ日のアースボール」担当 松田 壮一郎さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/260284
コンシューマー部門・株式会社moze『Find the Dragons Morphs』
Robloxゲームスタジオ、株式会社mozeは、日本企業・日本人クリエーターが制作したRobloxバーチャル空間の中ではTop5に入る「Find the Dragons Morphs」などを開発しています。今回はFind the Dragons Morphsが評価されました。
「Find the Dragons MorphsはRobloxの中で世界で同時接続がトップ1000となり、一定の人気コンテンツにまで成長しました。ですが、あくまで世界の厚い壁に向けて小さな刀を突き立てたものと思っております。なので、これからも世界中のユーザーに迎え入れられるコンテンツをリリースしていきます。これからも応援のほどよろしくお願いいたします」(株式会社moze 代表取締役CEO 横井一隆さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/242360
エンタープライズ部門・アップフロンティア株式会社『Diorama Vision』ほか
防災教育に活かせる「浸水マップ」などの機能を持つ「Diorama Vision」が受賞しました。「浸水マップ」は、AR空間で水害が発生した都市の様子を上空から見ることができるサービスです。
「Diorama Visionは国土交通省が提供しているグラフのデータを用いて、都市の3DジオラマをARグラスに表示させて、観光情報などが見られるパッケージになっています。弊社の今回のブースではMeta Quest 3対応バージョンのほか、Apple Vision Proなど、いくつか検証しておりますので、ぜひご来場いただければと思います」(アップフロンティア株式会社 代表取締役社長 横山隆之さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/241096
エンタープライズ部門・株式会社ホロラボ『torinome』
ホロラボはWebベースのデジタルツイン基盤システム「torinome」で受賞しました。
「torinomeと書いてトライノームというサービス、まちづくりの市民参加を促すサービスで、ウェブベースのデジタルツインとXRのアプリが接続することで、フィジカルとデジタルを行ったり来たりできます。難しい難解なまちづくりを、6歳のお子さんから70歳超えのおばあちゃんの方が楽しくテーブルを囲みながら、街づくりを行っています。テクノロジーを使った街づくりを楽しんで未来をつくっていくという、そういったアプリケーションになっています」(株式会社ホロラボ 取締役COO 伊藤武仙さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/242372
エンタープライズ部門・株式会社理経『Metassembly』
Unreal EngineおよびNvidia Omniverseを活用したXR開発を行っている株式会社理経。製造業向けのプロジェクトを中心としており、デザイン・シミュレーション・トレーニングといったエンタープライズ領域の開発に特化しており、今回は「Metassembly」が評価されました。
「製造業における様々なトレーニングをAIで補助しようという形に取り組んでいます。エンタープライズ領域では、非常にいろんな形でXRが使われているんですけれども、爆発的な利用については、正直まだまだかなと思っていまして、我々はやはりAIの力で、トレーニングであったり、いろいろなデザインのプロセスというものも報告ができるかもと思っています」(株式会社理経 執行役員 次世代事業開発部長 石川大樹さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/242366
アクティビティ部門・一般社団法人VRMコンソーシアム
一般社団法人VRMコンソーシアムは、アバターおよびアバタークリエイターの社会認知向上を目指すアバターアワードの取り組みが評価されました。
「アバターを作る人たちの熱量を皆さんに広く知ってもらうため、毎年年末にはアバターアワードというものを続けております。このアワードを中心としたアクティビティがこうしてご理解いただけたというのは、ファッション業界やクリエイターの方々にご協力いただいて、プロフェッショナルな方々にこのアワードを見てもらっているからこそ、成り立っているものであります。何よりもたくさんのクリエイターの方が応募していただいているから意味のあるものになっております。改めてお礼申し上げます」(一般社団法人VRMコンソーシアム 理事 大前広樹さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/266604
XREAL Best Creative・株式会社ambr『gogh: Focus with Your Avatar』
株式会社ambrは、自社独自の仮想世界、及びIP/Brand向けの仮想空間の開発に取り組んでいます。今回はスマートフォン用アプリの「gogh: Focus with Your Avatar」で受賞しました。
「goghは7月に発表して、今は30万ダウンロードまできました。Apple Vision Pro版も実は出していまして、今はSteam版を来春にリリースするべく開発中です。展示ブースの方でそちらの、体験できる形になっています。最近ちょっと集中できていないなと思う方は、今すぐアプリをダウンロードしていただけると幸いです」(株式会社ambr CXO 番匠カンナさん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/253436
XREAL Best Creative・株式会社東京ドーム
エンターテインメントの未来を切り拓く最新テクノロジーを用いたプロジェクトの創出や、参加者の起業家精神の支援・育成を行うことを目的としたイベント「enXross」で受賞したのが、株式会社東京ドーム。「XR」をテーマにenXross内で主催したハッカソンでは、優勝者には賞金300万円、アジア最大級のXRカンファレンスの「Augmented World Expo(AWE) Asia 2024」への招待などの特典を用意して、国内外の多くの技術者が本ハッカソンに集ったそうです。
「東京ドームシティは、世界一のエンターテインブリッシュになるという野望を持っておりまして、その実験のために何が必要かというと、やっぱりXRだと認識しています。XR関連のサービスは今月2つローンチし、さらにXR関係に関するプラットフォームを構成しています。来年もいくつかローンチを用意していますし、一緒にやってくれる仲間を探していますので、ぜひお付き合いいただけますと幸いです」(株式会社東京ドーム enXross事務局 赤木翔さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/266722
XREAL Best Creative・株式会社Root『Agri-AR』
神奈川県南足柄を拠点に、主に農林水産業におけるアプリ開発事業を展開している株式会社Root。XR Future Pitch 2024オーディエンス賞を受賞した「Agri-AR」がダブル受賞となりました。
「ARを現場作業者目線とアプリ開発者目線で見ていますけれど、ここでこういう使い方をすれば、今よりも作業性が上がっていいんではないかということで、現場目線のアイデアがあると、機能がさらに広がっていくかなと思います。そういう視点も大事にしながら今後もどんどん拡張機能を作っていきたいと思います」(株式会社Root 代表取締役 岸圭介さん)
https://www.xrkaigi.com/event/9316/module/booth/261502/264224
XR Kaigi 2024 開催概要
名称:XR Kaigi 2024
会期:2024年12月11日(水)〜12月13日(金)
会場:ポートシティ竹芝内(ポートホール・東京都立産業貿易センター浜松町館)
公式サイト:https://www.xrkaigi.com/
公式SNS:
・X:https://twitter.com/xrkaigi
・Facebook:https://www.facebook.com/XRKaigi/
主催:株式会社Mogura
(参考)XR Kaigi 2024
※「XR Kaigi 2024」を主催する株式会社Moguraは、メディア「Mogura VR」を運営しています。