ドバイのスマートコンタクトレンズ開発企業XPANCEOは、中国JBDとの提携拡大を発表しました。両社は今後、スマートコンタクトレンズ向けの新しいマイクロディスプレイを共同開発します。
これまで両社は、マイクロディスプレイを搭載した基板や、近接視でも焦点を合わせやすい独自の光学系を共同開発してきました。JBDは上海を拠点とするマイクロディスプレイ企業で、XR向けの超小型ディスプレイで知られています。2020年のCESでは、1円硬貨より小さいディスプレイで300万ニトの輝度を実現した実績があります。(※ニトはディスプレイの明るさを示す単位)
今回の提携拡大は、量産に向けた拡張性と製造技術の確立に主眼を置いています。実現すれば、コンタクトレンズ向けマイクロディスプレイとして初の量産に至る可能性があるといいます。ただし部品を組み合わせる開発工程はまだ発展途上にあり、実用化にはなお時間を要するとみられます。

スマートコンタクトプロトタイプ(2026年)|XPANCEO提供
一方で、実用化までの課題も残ります。コンタクトレンズの形状に部品を収めるには、厚みを人の毛髪程度まで抑える必要があります。また画像を網膜へ直接投影する方式のため、眼の安全性を保ちながら視認性を確保する輝度の調整も課題です。
XPANCEOは5月にも、フランスの全固体電池企業ITENとの提携を発表しています。従来の電池は厚みがあり、耐久性も十分ではないとされ、目に直接装着するデバイスへの搭載には課題があり、両社はその解決を目指しています。同社は2025年7月にシリーズA資金調達を実施しました。金額は2億5,000万ドル(約367億円) 規模で、評価額は13.5億ドル(約1,984億円)に達しています。
参考
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