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業界動向 2021.09.15

シャオミがスマートグラス発表 バッテリー搭載でわずか51グラム

中国のハードウェアメーカー・シャオミ(Xiaomi)は、同社初のスマートグラス「Xiaomi Smart Glasses」を発表しました。現実に情報を重ねて表示する機能も搭載しています。

ARナビや通話、写真撮影が可能

「Xiaomi Smart Glasses」は、眼鏡型のウェアラブルデバイスです。視界にメッセージやナビゲーションを表示したり、目の前のテキストを翻訳したりといった機能を持ちます。

スマートグラスの中には、単純にスマートフォンの拡張スクリーン用途であったり、音楽再生や写真撮影がメインでディスプレイを有しない物もあります。しかしシャオミはこのデバイスについて「単にスマートフォンの”セカンドスクリーン”ではない」と明記。約2ミリメートル四方のマイクロLEDディスプレイ、ウェーブガイド技術の採用により、現実に情報を重畳する機能を実現しました。

公開された情報から、表示は緑色単色、片目にのみ搭載されることが分かります。また、カメラが搭載されているものの、空間認識を行う機能は搭載されていません。

公式ブログや動画によれば、デバイスは着信などの通知、カメラを使った撮影、歩行・自転車走行時のARナビゲーション、テキストの翻訳等を視界に表示できます。また写真を撮影したり、搭載するマイクとスピーカーで通話を行う、音声をテキスト化するといったことも可能です。

バッテリー、プロセッサも搭載

このような機能を実現するために、「Xiaomi Smart Glasses」はARM製のクアッドコアプロセッサー、バッテリー、タッチパッド、Wi-Fi/Bluetooth接続用モジュール等を搭載しています。それでいながら、わずか51グラムという軽量を実現したと謳います。

RokidGLOWNrealLightなど小型軽量を謳うスマートグラスには、空間認識を行う機能がありつつも本体にはバッテリーを搭載せずスマートフォンと有線接続して使用するモデルも多くあります。また先日発表された、フェイスブックとレイバンによる「Ray-Ban Stories」のように音声機能のみのモデルもあります。

原稿執筆時点、価格や発売時期、バッテリー寿命といった情報は公開されていません。同社公式ブログには”A Smart Wearable Device Concept”の記述もあり、今後実用化がどう進むのか注目されます。

(参考)シャオミ公式ブログ


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