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企業動向 2026.09.29

空間知能AI開発企業「World Labs」が、大手半導体メーカーAMDと合流

9月28日、空間知能AI開発企業World Labsは、大手半導体メーカーAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)への合流に向けた最終契約を締結したと発表しました。取引は規制当局の承認などを条件としています。完了は2026年末までの見込みです。

合流に伴い、World Labs共同創業者のフェイフェイ・リー氏はAMDのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフサイエンティストとして、リサ・スーCEOと直接連携する立場に就きます。同じく共同創業者のジャスティン・ジョンソン氏とベン・ミルデンホール氏は、引き続きリー氏とともにWorld Labsのチームを率います。チームはAMDの中で、最先端のAI研究を担う組織となる予定です。

World Labsは2024年に設立された企業です。AIが物理世界の構造や振る舞いを理解して推論する「空間知能」の研究開発を進めてきました。画像や動画、空間の再構成を扱うモデルの学習に力を入れているほか、SceniXの買収を通じてロボティクス向けシミュレーションにも取り組んでいます。

その成果のひとつが、最近公開したモデルAtlas。Atlasは2D画像を入力すると、新しいカメラ視点から見た映像を予測します。大規模言語モデルが文章の次の語を予測するのと同じように、次の視点を予測する仕組みです。ロボティクスの強化学習環境や、不動産・設計・建設分野での現実空間の再構成など、幅広い用途で関心を集めているとのことです。

今回のAMDとの合流は、昨年から続く両社の技術提携の延長線上にあります。両社はこの提携で、AMD製GPUでのモデル学習と推論の最適化に取り組んできました。リー氏のブログによれば、スー氏はWorld Labsの初期投資家でもあったとのこと。共同作業を重ねるうちに、ソフトウェアとハードウェア、基盤モデル、アプリケーションをひとつにまとめるのが自然だと考えるようになったといいます。背景には、ハードウェアに特化した取り組みがなければ、AIは効率と規模の面で制約を受けることが影響していると、シー氏は述べています。

合流後、両社はハードウェアからソフトウェア、プラットフォーム、オープンモデルまでを一貫してカバーする、オープンなAIエコシステムの構築を目指すと説明しています。

参考

World Labs
フェイフェイ・リー氏 コメント

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