AR広告サービスなどを提供する中国のWiMi Hologram Cloudが、アメリカで3,400万ドル(約37億円)規模のIPOを実施しました。同社は400万の米国預託株式(ADS)を、1ADS当たり7.50ドルから9.50ドルで発行。 IPOが成功した場合、市場価値は4億9,600万ドル(約530億円)に及ぶと予想されます。
今回のIPOには、The Benchmark Company、Maxim Group LLC、 China Merchants Securities、AMTD Global Marketsなどの複数の証券会社が、ジョイント・ブックランナーとして参加しています。
2015年に創業、急速に成長中か
WiMi Hologram Cloud(Wimi)は2015年、中国・北京で創業されました。同社は映画やドラマ内の専用広告スペースをピクセルレベルで判別し、AR広告を埋め込むオンライン形式のソリューションを展開しています。
(画像出展:WiMi Hologram Cloud)
WiMiは2019年1月から3月末まで行ったAR広告コンテンツにおいて、およそ23億のビューを記録。昨年の同シーズンの記録から90%以上伸長するなど、成長を続けています。そのほか2018年5月から2019年5月までの12ヵ月で3,700万ドル(約39億円)の売り上げを記録しており、米メディアMarketWatchはWiMiを「中国のAIホログラフィックビジョン分野におけるリーディングカンパニー」としており、その期待感が伺えます。
(参考)Nasdaq