Vuzixはスマートグラス「Z100」の一般提供開始を発表しました。499ドルで提供される本製品は、38グラムの軽量なデザインが特徴。スマートフォンとBluetooth接続して通知やメッセージを表示できます。1回の充電で最大48時間の連続使用が可能で、企業から一般消費者向けまで幅広い用途を想定したデバイスとなっています。
Vuzix Corporationは、1997年に設立された米国のテクノロジー企業です。企業、医療、防衛、消費者市場向けのスマートグラスおよびAR技術の設計、製造、販売を手がけています。本社を米ニューヨーク州ロチェスターに置き、日本の京都と岡山にも拠点を有しています。
「Vuzix Z100」は緑単色の情報を表示できるスマートグラスです。従来のメガネと変わらない外観でありながら、ウェアラブルデバイスとしての機能性を備えています。解像度は640×480、視野角は30度、重量は約35g。ウェーブガイド技術を採用し、「緑色をクリアに表示可能」とのことです。また1回の充電で最大48時間動作しており、長時間の着用に配慮した設計となっています。
また「Vuzix Z100」をスマートフォンと連携するために開発された「Vuzix Connect モバイルアプリ」は、バージョン1.7にアップグレードされ、多様な機能を提供可能。連携したスマートフォンからの通知を表示できるため、ソーシャルアプリからのテキストやダイレクトメッセージをグラスに投影できます。また、翻訳および文字起こし機能も実装されており、テレビの字幕表示のように周囲の会話をテキストで確認できるとのことです。
そのほか本モバイルアプリには、テレプロンプター機能やフィットネスアプリケーションが搭載。Android版アプリではGoogleマップと連携した道案内表示にも対応しています。
企業利用においては、AIや業務プロセスアプリケーションとの連携により、重要な更新通知やワークフローの確認、タスクの進捗状況をリアルタイムで確認できます。指紋スキャナーやセンサー、コントローラーなどの機器からのデータフィードを拡張し、ヘッドアップディスプレイで表示することも可能です。安全メガネとしての認証も取得し、作業支援場面での活用が想定されています。
「Vuzix Z100」の公式サイトには、販売対象国としてアメリカ、カナダ、欧州、オーストラリア、ニュージーランド等の英語圏に加え、日本、タイ、アラブ首長国連邦が明記されています。本記事執筆現在、日本向けVuzix販売サイトには「Vuzix Z100 デベロッパーエディション/開発者版」が掲載されています。
